( 2017.10.1 ) 佐藤優 「再編される世界秩序」 講演会がありました(供伸掘

  • 2017.11.04 Saturday
  • 20:39

 

こんにちは

 

 先日、木枯らし1号が吹いて季節はすっかり秋になりました。

この冬は寒くなりそうな予感がしていますが、みなさんはいかがでありましょうか?

直に静かな冬がやってきます。

 

お元気ですか?

 

 

 

 

                                                                                                                     

秋の夕暮れ 2017Nov3

 

 

 

 

さっそくですが、前回は宇宙空間と領空、カスリもしていない!… 情けのない話しで終ってしまいましたが、今回は講話の最後までいきます … なんとかトランプが来日する前にアップしたかったのでほんと急ぎました、いまほっとしています。

興味のあるかたはお付き合いください。

 

 それから前回の冒頭でも書きましたが、佐藤氏は個人の勉強を条件に録音を許可してくれました。また、ここに記したものはあくまでも個人的な見解ですが、言いかえれば「それがしの勉強のための教材」にすぎません! … とは言ってもいろいろと少しでも参考にしていただけるとうれしいです、勝手なことを言ってすみません。

ここで改めて、佐藤氏の太っ腹な精神に感謝します。

ありがとうございました。

頓首

 

 

 

それで今回、Jアラートを鳴らすことによって、なんだ日本の上をしょっちゅうあっちこっちの国のミサイルが飛んでるんだ!ということを気づいたということはよかったかも知れない。でもその程度の話しだ。

 

だからこれはたいしたことないの!それだからほぼ同じで、襟裳岬沖2200キロくらいに落ちたと推定されると、9月15日のミサイル実験で言ったでしょ。でも、1500キロだって2500キロだって考えてみて、襟裳岬からピョンヤンまでだって、1000キロくらいだぜ、あんまり変わんないぜ距離! そうすると国際社会からみるとね、すごく日本の9月29日の騒ぎ方って異常にみえる。わたしはこういうことってやらない方がいいと思う。それだから国際社会がぜんぜん、ミサイルに対して強い懸念、発表しなかったよね。せいぜいトランプだけだよね、トランプになにか???プラスになるかどうかよく分かんないから。

 

 それと比較して、9月3日に北朝鮮は核実験行ったでしょ。これに対する我日本政府の対応は弱過ぎるんだって。これはものすごい大変な話しなの。ほんとうにこれは最高レベルの抗議をしていい話しだと。ところがさ、ミサイルのとき騒ぎ過ぎてちょっと格好がつかなくなったから、核実験のときにはちょっとそれよりも緩い話しになっちゃってんだよね。ちょっとひどい話しだ。9月3日の核実験ね、従来の実験と比べると爆発力はかなり大きいよ!北朝鮮の朝鮮中央TVは3日、同日午前、日本時間、午後0時30分に北部の核実験場で大陸間弾道ミサイル、ICBM装着用の水素爆弾の実験を実施し、完全成功したと発表した。北朝鮮による核実験は六回目。実験は前例のない大きな威力で行われたと発表した。これが北朝鮮側の発表だよね。残念ながら今回のこの発表は事実だ。ただ、ひとつだけ違うのがICBM装着用、即ち、そこまでの小型化はできていないこと。安倍総理はね、ただちに北朝鮮が核実験を強行したことは我が国として断じて容認できない。北朝鮮の核ミサイルの開発は我が国の安全に対する、依り重大かつ差し迫った新たな段階の脅威だ!と強調する首相声明を発表した。こういう話しだけども、新たな段階の脅威だというのもう3回聞いたな。8月29日、9月3日と15日。おい、毎回、新たな段階なってんのか、それからあともうひとつ、最高レベルの抗議をしたって言ってるんだけども、最高がいくつあるんだ!(会場からは笑い声が…)だから言葉をあんまり強く使うと言葉のインフレが起きるよね。

 

 今回の核実験に関しては、実はね気象庁の記者会見がすごい迫力があった。NSC、国家安全保障会議ってあるよね、なんであそこに気象庁長官、入ってないんだろうね。いや、実はすごい重要なんだよ、気象庁って。大東亜戦争中(太平洋戦争)、日本のラジオからも新聞からも天気予報が消えたもんね。天気予報が無いっていうことは天気予報ってのは非常に重要な軍事情報なんです。今の気象庁っていうのはね、戦前の帝国陸軍のインテリジェンスをもっとも継承している組織なのよ。気象庁の気象官になるには、どういうコースがある?大学の理学部を卒業して入っていくというコースがあるんだけど、それと別に高校卒で気象大学校に入るっていうコースがあるでしょ。気象大学校っていうのは私が学生だったころは、東大の理文と同じレベルだったよ。今、ちょっと優しくなったけども、これ東工大レベルの今でも難関大学校だよ。給料もらって就職もつく。地震の話しだと関東大震災が起きるかとか、それこそ相模湾沖のトラフがどういうふうになってるかとかにみんな関心が向くけれども、実は地震予知よりもうひとつ、重要な仕事があるんだよね。どっかの国が隠れて核実験をしていないかっていうことを、チェックするのは地震専門家の重要な仕事なんだ。

 

今回ね気象庁の発表を見てみるよ、北朝鮮による核実験問題にからむ気象庁は3日、自然の地震とは異なる波形の地震を観測したと発表した。地震の規模を示すマグニチュードは6.1で過去5回の核実験でもっとも大きかった。昨年と2009年のマグニチュード5.3と比べ10倍以上のエネルギーだったという。気象庁の観測網が地震波を観測したのは、3日午後0時31分、震源は北朝鮮の北東部で深さは0キロ、過去5回の実験地と同じ場所だった。今回は過去と比べて地震波の振幅が極めて大きくなっていた。直上では震度6弱程度の揺れがあった可能性もあるという。地震波は断層がずれて生じる通常の形とは異なり、人工的な爆発などで地下が膨張して観測点が押し上げられたような特徴を示していた。マツモリトシユキ地震津波監視課長は、過去5回と波形の特徴は似通っている。前回の実験と比べて少なくても10倍程度の大きさのものだと話した。こういうことだよ。どういうことか?広島の原爆って16キロトンだよね、前回と前々回の北朝鮮の核実験、だいたい16キロトン、今回その10倍のエネルギーってのは160キロトン前後、最初はアメリカも防衛省もだいぶ低く見積もっていたんだよ、40キロトンとか60キロトン、それくらい見積もってたんだよ。今、160から170へ軌道修正したよね、しかし、その日の時点での気象庁の発表は極めて正確でエネルギー10倍だったら、16キロトン基数にすれば160キロトンだ。じゃ、160キロトンの強化原爆か水爆かよく分かんないよ、160キロトンだったら強化原爆の可能性だってあるよ、これを東京タワーの真上で爆発させてみようね、どれくらいのひとが死ぬと思う? 300万人は死ぬぜ!それくらいの規模の核爆発だぜ。横浜のここも保健センターの上で爆発したら横浜市はほぼ壊滅だよね、その規模の爆弾だぜ、これが爆発したら。わたしも不思議に思ったよね、原水爆禁止関係でいろんな民間団体があるにしてもそういったところがもっと激しく反応してもよかったような感じするよね。あと政府としても。もしこれの小型化に成功したら、一発で東京は横浜も含めて首都機能を失うぜ!このレベルの力を持ち始めたということ。あともうひとつね、ほんとに160キロトンの能力しかないのかどうかということなの。水爆実験は普通はね、北朝鮮みたいな狭い国ではやらないの!どうしてか、爆破の力が大き過ぎて北朝鮮だったら国土の5分の1くらいが吹っ飛ぶ可能性があるから。だから今回もおそらく、核融合ができるのは実際の能力の10パーセントか5パーセントくらいに留めていると思うよ。そしたら実際の爆発の力はとんでもない爆発力持っているということだよ。一発で関東平野、全域を破滅させることができるくらいの能力、これを北朝鮮はいま獲得しつつあるんだな、こういう状況だよ。

 

 じゃぁどうすればいい?北朝鮮に対して戦争をしてアメリカがこの政権を倒す、あるいは北朝鮮の核兵器やミサイルを潰してしまう。理論的にはこのシナリオがあるけど無理だね、なぜだと思う?アメリカが民主主義国だから。実はね北朝鮮と日本とアメリカの間の最大の差っていうのは、ヘンな独裁者がいるとか、そういうことよりも思想なんだよ。日本もアメリカもね、基本、個人主義です。それから生命至上主義、人間の命はなによりも大切。三番目、合理主義。ものごとは合理的に考えるっていうことなんだよね。北朝鮮はね、北朝鮮難民合理的にものごと考えてない、合理主義って言ってるの、その代わり個人主義は無いの!言われたら党中央の言う通りにやるっていうことだし、生命至上主義が無いの!自分の命を将軍さまのために捧げているわけだから、ひとの命を取るなんてことなんとも思わない。こういう風になってるの。それに似ている組織がある、別のとこにあるよね、なに?イスラム国。こういうところってのは個人主義と生命至上主義とらないから強いの。

 

いまさ皆さん外国行ったことある?三か月以上、外国に滞在したことあるひといたら、ちょっと手を挙げてみて。はい、その経験があるひとは大使館もしくは総領事館に在留届出さなきゃいけないでしょ。在留届出してた?在留届出しているひとっていうのは、大体わたし外務省にいたときの経験から判定すると、あるほかの専門家たちの話し聞いても大体実際いるひとの半分なんだ。短期滞在者は出さないしね、それからなんとなくめんどくさいから出さないひともいる。韓国のわが方の大使館と領事部と釜山の総領事館に在留届出しているひとは5万人いるの。そういうことは実際には10万人いるの韓国にいま現在。それじゃ韓国、日本の羽田、成田、伊丹、関空あるいは札幌、近いところだったら福岡、それとソウル、釜山、済州島なんかを結んでる飛行機の便数ってぜ〜んぶ合わせて一日でどれくらいだろ?そんなにないんだよ。日本のキャリアーも韓国のキャリアーも入れて、40くらいだよ。ここでね、小さい飛行機もおまけして計算やりやすくするために、一機の定員250人として40便で運べるのは1万人に過ぎない。韓国に居る10万人逃がすのに10日掛るんだよ。臨時便を出して倍のひとを運べるようにする、因みに航空関係のところで仕事をしているひとが、もしこのなかに居たら分かると思うけども、臨時便を出して便数を1日2倍にするってのはスポットの韓国のことを考えても不可能だよね。しかし、それでもそれができたとしたって5日間掛るんだよ、でも韓国人と結婚している韓国にビジネスをもっている、そういうようなひとたちは、すべてを捨てて逃げ出すかね?

 

アメリカ人はどれくらいいると思う?大使館、総領事館に登録しているひとだけで10万人、20万人のアメリカ人がいるの。日本人の倍いるんだよアメリカ人は。そのひとたちのうち、もしアメリカが先制攻撃をして仮に200人か300人でも死んだら、生命至上主義のアメリカの価値観からするとトランプ政権は吹っ飛ぶね。トランプ政権でもオバマ政権でも吹っ飛ぶね!自分の国の行為が原因で自国民が数百のオーダーで死んだ場合には、その政権は維持出来ない。それだからアメリカって先制攻撃できないんだよ。これは技術的にはできても、民主主義っていう政治の ??? そこに於いて生命至上主義、しかも国外退去って言ったって個人主義の国だから、俺、オウンリスクで残るって言ったら、それは対処できないよね。首に縄つけて連れてくことできないよね。そういうことなんです。

 

この前さ外務省の最高幹部やってたひと最近外務省離れたひとなんだけど、教えてくれって頼んだわけ、わたしが十数年前、外務省にいたときにはよく外務省とアメリカとの間でシュミレーションやってました。北朝鮮が韓国を先制攻撃した場合どういう状況になるか? … 最新のシュミレーションの状況を教えてもらったら、ソウルは北朝鮮が先制攻撃してきたら何日で落ちると思う?2日、2日でソウルは北朝鮮の手に落ちるって。近過ぎるんだよな北朝鮮の国境から。それで35万人死ぬって。そのあと、約二カ月掛けて北朝鮮の全土をアメリカは解放、占領するって、そのときどれくらい死者が出るんですかと訊いてみたらね、具体的な数字は教えてくれなかった、35万を基数、基本数としてその数倍だって。ということはザックリいって200万人くらいなんだよ。大東亜戦争で陸海軍、軍属の死者って全部でどれくらいだったと思う? 220万人。今、300という声があったんだけど300は広島、長崎の原爆、東京大空襲、横浜空襲と沖縄戦、それぜ〜んぶ入れて300万人だよね。目の子でいうとさ、大東亜戦争の日本軍の死者と同じくらいの死者が出る戦争が朝鮮半島で起きるということだよ。

 

その政治キャスター、トランプにできるか?わたしはできないと思うね。それだから事態はね、野球の試合でいうと、今、3回の裏なんだよ、北朝鮮の攻撃が、今、10点くらい入れられちゃってノーアウト満塁みたいな状態になってるんだ。ここで重要なのは、3回の裏で我々の負けだという認識を持ったほうがいい。そこでどうやって4回の表へ繋げるかってことなんだよね。ただね野球のアナロジーはあんまりうまく使えないんだよね。どうしてかっていったら野球だったら我々ね、マイナーリーグなのメジャーリーグはアメリカと中国とロシア、その三つのチームが戦ってるわけでマイナーリーグだからメジャーリーグに首突っ込めないの!じゃ北朝鮮はどう?北朝鮮は少年野球団なんだけどね、しかし、核兵器とミサイルを持つということに依って、メジャーリーグに入って来ちゃったの。こういう状態だよね。だから今、メジャーリーグはもの凄い混乱を起こしてるの。

 

 北朝鮮の目的はアメリカと交渉することだよね。アメリカと交渉して自分たちの安全を確保してもらう。普通、それだったら安全確保してください、よろしくお願いしますっていうんだけども北朝鮮独特の文化形式を持っていてね、求愛、愛していますっていうのを、恫喝で示すという特殊な方式で???小学校の悪ガキがいてさ、クラスの好きな子がいて、付き合いたいと思ってまず消しゴム投げるよ、反応してくれないでしょ、その次に紙飛行機の先に画鋲をつけて投げるの、そしたら今度痛いから反応してくれるだろうと思ったら反応してくれない、そしたら今、彼女の家の前にバキュームカーで乗り込んできてね、ホースを持って家の前で立ってるわけ、俺と話しを …… 中略 …… じゃぁどうする?バキュームカー徹底的に壊して、掃除してさ … そりゃできるぜ!しかし、犠牲デカイよね、だから交渉に応じるんだよ!残念ながら。その結果どうなる?これ言うとアメリカじゃ、今、怒るぜ!しかし、本当の事だ。大陸間弾道ミサイルを除いて、核兵器を認める。中距離弾道ミサイルも認めるっていうことになるね。残念ながらそういう風になってくるよ。ただこれでシナリオは終わりじゃないからね、その先のシナリオはあとで話す。でもトランプはだいぶ激しいこといってるじゃないか?こういうような話しもあるんだけども、実際ふにゃふにゃだぜ!9月11日に国連安保理決議があったよね、これで決議は国連加盟国のガソリンや石油精製品の … 中略 … 北朝鮮も国連加盟国でしょ、国連が人道支援始めるわけ … 中略 … 国際社会に於ける人命尊重ね、それからその基本である平和主義、こういうもの転換することはわたしはタイプライターのキーボードを転換するよりも難しい … 。となると、アメリカはどこかの段階に於いて北朝鮮と交渉して、日本が外されるかたちで合意しちゃうんだよ。…… 中略 …… 日本としては、日米同盟で我々は価値観一緒だってこといま言ってたらダメなんだよね。価値観一緒だけど置かれている地政学的要求が違うと、アメリカにとっては北朝鮮の核やミサイルはまだ余裕のある話しだ。サンフランシスコやワシントンに飛んでくることはない! 東京にも横浜にも札幌にも、明日、飛んできてもおかしくない脅威に我々はさらされているんだ!日米では状況が違うんだってことを強調しなきゃいけない!

 

 それから、今、安倍さんがね最も強いかたちで抗議し、アメリカ連携してすべてやっていこうって訳でしょ、じゃ、トランプが、おぃ シンゾオ! レッツゴー トゥギャザー (会場には笑いとドヨメキが起きる) 米軍攻撃するけども自衛隊も一緒に空爆しようぜ! って言ってきたらどうする? いい悪いは別だぜ! 北朝鮮、日本が空爆したら韓国のナショナリズムは硬化するぜ日本に対して! 植民地支配をしていた日本が北であろうが南であろうが、朝鮮の地を攻撃してきた、韓国の地を攻撃したってことは許せないって感情になるぜ!いい悪いの話しじゃないんだ、民族感情ってそういうもんだ! だからあれだけサダムフセインがスカッドミサイルをイスラエルに打ち込んだけども、イスラエルは一度も反撃しなかったでしょ、イスラエルは反撃する能力あるぜ、しかし、反撃したらアラブの土地を奪ったんだという歴史の記憶と結びついて、第五次中東戦争になって、大変なことになるから、サダムフセインの目論見はそこにあるわけ。それだから政治的にできない。こういうことだよね。

 

 そうすると日米は価値観は共有している軍事同盟国なんだけども、軍事行動が能力があっても日本はできない。それからアメリカのように簡単に北朝鮮と折り合いつけることはこれ困る。だから最大限にアメリカに対してものを言って、次のラウンドでね、四回の表で我々に有利にするためには、核もミサイルも全部、廃絶させろと、日本の国民世論は厳しいし、我々にとってはさし迫った脅威なんだと、今、言わないといけないんだよ。ただ同時に軍事行動で一緒に行けないということも、言っとかないといけない。これがクリントンやオバマだったら分かるぜ、日本がそれできないということが、歴史のことでも分かる。トランプはなにもしてないからね、シンゾオ! レッツゴー トゥギャザー(会場には再びドヨメキが)一緒に行こうぜ!そういう風なオォーってなことになる危険性があるんだ。

 

 9月6日のTV朝日で自民党の石破茂幹事長がこんな話ししてたよね。米国の傘で守ってもらおうと言いながら、日本国内に核兵器は来ませんというのは、ほんとうに正しい議論か?歴代政府が継承した、持たず、作らず、持ち込ませずという非核三原則の見直しをすべきだ。感情的には持ち込ませないほうがいいに決まってる。国民が反発するのは分かってる。それだけど抑止力としてそれで十分ですかという。ちゃんと考えないといけない。こう言ってるわけ。それでそれの先で、持たず、作らず、持ち込ませずで、議論をせずでどうやって説明をするんですか。??? じゃ、たぶんこのなかでも核武装、日本もするべきだって考えているひといると思うんだ。しかし、そう言った人たちには申し訳ない、それは不可能だ。まず、NPT体制、核拡散防止条約体制、日本は加わってるよね、それでもって原発を日本は動かしてるの、原発のエネルギーは2割ある。政府のエネルギーミックス。もし日本政府が核を開発するという意思を表明したら、その瞬間にウランとプルトニウムを全部アメリカに返さないといけない。そういう風になってる。エネルギーの二割無くなったらどうなる?産業壊滅だぜ。電力利用これから増えてくるよ。2040年にイギリスとフランスは電気自動車の???この前、カルロス・ゴーンさん記者会見して、ルノー、日産、三菱自動車、その3社、2024年くらいかな?それくらいに電気自動車の実用化を前倒しすると言ってる。電力需要増えるよ。因みに三菱自動車ってすごい技術を持ってるんだね、世界で唯一なんだって家庭用電源に繋げて自動車の充電ができちゃう。あの電池技術はこれから普及してくるぜ。

 

 中東からの石油のガスの輸入量、増やせるの?中東情勢こんなに不安定で?あるいはロシアから石油、ガス持っきても、また、アメリカとロシアがケンカし始めたら、ロシアから石油、ガス買うなって話しになりかねない不安定だよ。太陽光発電なんかも全然不安定、そもそも太陽電池に使ってるケイ素、人間にとって有害なのか???廃棄物も??? ??? 考えてない。そうすると石炭焚くか!…… 中略 …… 美幌で露天掘り???火力発電???それじゃ、パリ条約どうする?二酸化炭素がガバガバ出てくる。となると原発なんだよ!そしたら今の原発止めることできない。そうすると原発って人質なんだな、日本が核開発出来ない。他方、原発やってるから、仮に核兵器作ろうとしったってそれができるような技術者の基礎的な層がいるわけだよ。原発止めたらそれいなくなるよ。わたしは、小池さん、今回どのくらい勝つか分からないけど。原発ゼロになることはないとみてるね。どうしてかと言うと、そうなった場合には核開発が出来る能力のある専門知識を受けた人材がぜんぜんつくれなくなっちゃう。日本の核政策は核兵器は作る能力はあるんだけども、精神、意志としては? 持たない、作らないということだよね。非核三原則に則り教習されるでしょ、ところが別の閣議決定もあるんだよ、岸内閣のときに核保有は憲法違反じゃないっていう閣議決定あるよ。去年、安倍政権になって核の使用も憲法違反じゃないって閣議決定、変更したよ。こういったことはほとんど報道されてないんだよね。でも日本は核依存強めてる。繰り返すと非核三原則も核保有、核使用が憲法違反じゃないっていうのも、いずれも政策判断の話しだ。いずれも法律で決められているものじゃない、だから変更は実はそれほど大変じゃないんだよね。

 

 核のつくる話しに??? NPT体制が崩れる、イランが核兵器作って中東のあっちこっちの国が核を持つようになる。これは三年くらい前のここの講演会で話したけど、パキスタンとサウジアラビアの間には秘密協定があって、もしイランが核兵器を持つようになったら、パキスタンみたいな貧乏な国が核兵器作れるようになったのはサウジアラビアが全部お金出したからね、サウジはオーナーだからね、核弾頭をサウジに移す。こういう秘密協定??? ただ同時にねそういう状況になったら、アメリカは実力では阻止できるけども中東に於ける影響力を失うことになるから、これ黙認せざるを得ない。そうなったら核兵器は、アラブ首長国連邦やオマーンやカタール、クェート、そういったところに拡散するんだよ。そうしたら、NPT体制は崩壊する。じゃ日本はどこからウラン買う?人形峠のウランは掘り尽しちゃったよ。??? ???じゃどこで核実験する?日本の都道府県でどっか核実験誘致するところ …… 中略 …… そう考えると日本が自力で核持つってのはNPT体制なくても、出来ないんだ。どういうことか、民主主義の恩恵だよ!そして個人主義、個人の生活が何よりも大切、命が何よりも大切、生命至上主義 ??? ??? 。

 

 フランスとイギリスでどれくらい陸上に核基地があると思う?ゼロ!なんでだと思う?国が狭いでしょ、だから基地を造っても核攻撃で全滅しちゃうから。抑止力理論っていうのは、お互いの眉間に拳銃を突き付けて、引き金を手に掛けているわけ、それで相手が撃ったらその瞬間に相手を打ち返すということが出来ないといけない。そうすると相手が最初に攻撃したときに日本全土が全滅してしまって、基地もない、反撃も出来ない状態じゃ、陸上の核基地は馴染まないアメリカのネバダ砂漠のなかとか、ロシアの??? 誰もいかないような??? となったらどうなると思う?潜水艦なんだよ、SLBM なんだよ。日本で原子力潜水艦造ってないからね、SLBMはこんなのは海底に一年なり一年半潜ってないといけないから、今のそうりゅう型潜水艦は世界で一番優秀だよ、でも半年くらいしか潜れない。それにミサイルを装填できる装置がついてない …… 中略 …… 実はいま、非常に大きい安全保障政策の転換が起きる可能性があるっていうこと。ここは冷静にみておいた方がいいと思う。でもこんな緊張が長い間続いたら人類は偶発核戦争で滅亡するかもしれないぜ! …… 中略 …… それからいま、いろんな異論もあると思うんだ、しかし、基本的な方向性としてはこういうとこへ行くっていうことは多分納得していただけたと思う。ということは国民的な合意を得ることは不可能ではないんだと思います。質疑応答に移ります。

 

以上

 

 

 

p.s.,

i いろいろとご意見はあると思いますが、それがしは今回の講演からは多くの共感を覚えました。

勿論、講話のすべてに共感しているわけではありません。疑問に感じているところはいっぱいあります。いまでもアメリカの譲歩はなんとか理解できましたが、しかし、ほんとにそれしか方法はないのか?まだまだたくさんの疑問符は消えてくれません!それと、このさきこの国にこんなに大変なこと(本当に安全確実に核兵器の管理)ができるのか?とても不安です。

 

ii 個人的にですが強烈に思っています、願っています。

このテーマについて放送大学の高橋和夫先生のご意見を聞きたいです。

どなたか、ご存知でしたら概略だけでも教えてください !!!

よろしくお願いします。

 

iii 次回は質疑応答の詳細をご紹介します。

 

 

 

ではでは。

 

 

今日も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

 

車の運転は、どうか安全第一でお願いします。

 

 

 

2017年11月1日(水) 木枯らし1号、来ちゃった 一! 今日から霜月です

  • 2017.11.01 Wednesday
  • 03:36

 

こんにちは

 

先日のこと、うっかりしてました。木枯らし1号が来ちゃった、吹いちゃったぁ〜!なんでも去年より10日早くて、近畿では1日遅いらしいけど。正直言ってちょっと油断してました。でも、こうなるとそれがしは木枯らしが大好物?なので先月に続いてこちらです … 

 

海に出て木枯らし帰るところ無し 山口誓子作

 

こちらは、いろいろな解釈がされているようで、ちょっと風変わりでおもしろい句だと思っています。うまく説明できないんですが、なんとな〜くしっくりときて好きです … そのおおむかしは中学生のころですが、近所によく魚釣りにいっていたころ、こんな思いに遭遇したことがありました。今ではほんといい想い出です。平潟湾(ひらかたわん)に沈む夕日とビュービューと吹きすさぶ冷た〜い風。それがし、このころには早くも大の寒がりでしたから、今でもハッキリと覚えています … (この時代では)巨大でとにかく大きくて木製で穴だらけで、高くてすき間だらけで渡るのがちょっと怖かった橋だった、あの夕照橋が懐かしい。

 

 

 

 

 

 

 

オシドリ 全長 45cm 撮影者:江口欣照 撮影地:東京都武蔵野市

雄の色彩美が際立つカモ類です。アジア東部に分布し、日本では全国的に繁殖する留鳥または漂鳥です。雄の色彩は、ご覧のとおり橙色、赤、緑、青、紫、白、茶などじつに多彩ですが、中でも目立つのは「銀杏羽」と呼ばれる特殊な形の羽色、まるで船が帆をたてたように見えますが、これは翼の一部の羽毛が独特な形になって左右一枚ずつ伸びたもの。一種の飾り羽です。

 

 

 

壁のカレンダーには、バードウォッチングウィーク ふらんす亭 文化の日 初雪(函館)  立冬 七五三 カエデ紅葉(仙台) 小雪 勤労感謝の日 一葉忌 初雪(仙台) カエデ紅葉(福岡) 向田邦子誕生日 などの文字が記されています。

 

 

 

 

【今月の有元利夫】

 

 

 

 

 

 

        古風な人 22.7 × 15.8cm 1981年

    ( 有元利夫カレンダー2017 新潮社より )

 

 

 

 

p.s.,

今、佐藤優「再編される世界秩序」供伸靴離キコに忙しいであります。そんな最中にこちらをチョコチョコと「ツマミ読み?」しているので、自分でも呆れています。はい、もちろん次はこちら「 芥川追想 」アップです! … ここで、ひとつ、いちゃもんを!それはこのようなかたちで「在りし日の一枚」は遺影?も同然、ここにタイトルを被せるのは、如何なものか!ちょっと、無神経ではあるまいか?それがしには見苦しいと感じる!このデザインはもってのほか、ほんと止めてもらいたいと切にお願いしたい。それでも、アホなそれがしには知らないかたが大勢さん登場してくるのですが、巻末にある丁寧な「執筆者紹介」がとてもありがたいです(文庫本・全525ページ)。

 

 

 

 

 

 

 

芥川追想

2017年7月14日 第戯発行

石割 透 編

岩波書店

 

 

こちらが目次です …

 

 目次

 

 芥川の事ども/菊池 寛

 沓掛にて─芥川君の事/志賀直哉

 饒舌録(感想)/谷崎潤一郎

「是亦生涯」/佐藤春夫

 芥川竜之介の死/萩原朔太郎

 飯倉だより(芥川竜之介君のこと)/島崎藤村

 芥川氏の文学を評す/正宗白鳥

 9月集 其一/斎藤茂吉

 

 

 友人芥川の追憶/恒藤 恭

 芥川君の戯曲/山本有三

 芥川君をしのびて/土屋文明

 芥川のことども/松岡 譲

「鼻」と芥川竜之介/久米正雄

 俊耄亡ぶ/日夏耿之介

 一挿話/小宮豊隆

「或日の大石内蔵助」について/江口 渙

 芥川君の想い出二三/石田幹之助 

 

 

 宇野に対する彼の友情/広津和郎
 芥川竜之介氏の死/水上滝太郎

『れげんだ・おうれあ』/内田魯庵

 名人芸を尊ぶ人/横関愛造

 芥川竜之介氏と河童/氷見徳太郎

 芥川竜之介君と大阪毎日新聞/澤村幸夫

 年末/久保田万太郎

 追憶/里見

 湖南の扇/内田百間

 安らかならざるもの/室生犀星

 

 

 芥川君の思出/野口巧造

 回 想/西川英次郎

 三中時代の芥川竜之介/広瀬 雄

 芥川教官の思い出(黒須康之介の聞き書)/内田百間

 敗戦教官芥川竜之介/諏訪三郎

 芥川我鬼/高浜年尾

 鎌倉と芥川竜之介君/蔭山薫雨

 追憶を書くとは思わざりき─芥川竜之介氏に就いて/菅 忠雄

 芥川君と読書の速度/下島 勲

 それからそれ/室賀文武

 芥川氏の死の前後/森 梅子

 

 

『芥川竜之介全集』の事ども/小島政二郎

 心覚えなど/佐佐木茂索
 芥川さんの回想(わたくしのルカ伝)/松村みね子

 芥川竜之介さんの想い出/宮崎子

 あの頃・この頃/宇野千代

 築地入船町・少年時代の事など(母の手紙から)/葛巻義敏

 三つのこと/中野重治

 

 

 二十三年ののちに/芥川 文

 父竜之介の映像/芥川比呂志

 田端の家/芥川瑠璃子

 

 執筆者紹介

 解説/(石割透)

 

 

 

ではでは。

 

 

今日も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

どうか車の運転は、安全第一でお願いします。

 

 

 

 

( 2017.10.1 ) 佐藤優 「再編される世界秩序」 講演会がありました(機伸掘

  • 2017.10.25 Wednesday
  • 20:56

 

こんにちは

 

朝晩、冷えてきてすっかり秋らしくなってきました。

 

お元気ですか?

 

 先日、佐藤優氏の「再編される世界秩序」と題した講演会に参加(4回目)してきました。この日で通算11回目、11年目の開催です。場所が桜木町となりましたが全300席の会場は満席でした。司会者によると最近の佐藤氏はなんと締め切りを月90本も抱えている日々だとか、ザックリで日に3本の締め切りとはほんと驚きです。

 

この日、佐藤氏は会場の聴衆に向けてこんな問い掛けをして、大きな笑いとドヨメキを起こしていました。その問い掛けとは、トランプがアメリカは北朝鮮に爆撃に行くぞ! 「 シンゾオ! レッツ ゴー トゥギャザー!」こんなこと言われたら、どうするんだ?!  というものでしたが果たしてその答えは? ・・・ 佐藤氏は今回も、個人の勉強が目的であることを条件に録音を許可されました。ありがとうございました。 … ここに遅まきながら、 日々、こつこつと書き溜めましたので興味のある方はお付き合いください。あっ、そうだ!気象大学校って知ってますか? それから、今回は時期が時期でありました? いつも以上に「固有名詞」がたくさん飛び交っていましたが、それがしの判断にて省略したところもありますので、どうかご理解のほど。

 

➡ いつも通りに、突飛なQ.てんこ盛りな質問コーナーもありましたので、後日、改めてアップ(掘伸靴砲董)します。少々お待ちくだされ!

 

 

 

 

                       

                                         主催/古書・軍学堂

 

 

 

さて、佐藤氏、今回はこう切り出しました。

 

 僕は軍学堂の講演で三カ月前くらいから資料を集め始めて、講演の準備するんです。それで、この一週間くらい様子をみて全部差し替えた。今日は話しは北朝鮮一本です(会場から小さなドヨメキが聞えた)。なぜならば北朝鮮問題に関して、我々は脅威を覚えなきゃいけない話しに脅威を覚えてない!他方、あまり大したことない話しで大騒ぎしている。たいへんにチグハグナ状況が起きてるわけですよ。だいたいみんなおかしいと思わない? もし国難で北朝鮮の脅威が本当に高まっているんだったら、なんでいまいきなり総選挙やる必要があるのよ ?! このへん考えてみてもちょっと政府のいっていることは額面通りに取れない!しかし、北朝鮮が危険な国であって大変な事態にいたるかも知れないということについても、ちょっと政治家も含めマスコミ、国民の認識が低いところがあるかもしれない。それだからきょうこの話について掘り下げた話しをしようと思ってるんですよ。そうするとね一時間じゃ話せない!丁寧に話すと二時間くらい掛かるけど、そこのところを一時間十五分程度になるように収めようって言ってる。

 

どうして時間が長く掛かるかというと国際法の話しを少ししないといけないから。因みにこの中で大学で国際法の勉強をした経験のあるひといます?居たら手を挙げてください … おひとり、二人、三人、四人。はい、日本の平均と比べると非常に多いです。今、日本の外務省で最大の問題なんだと思う?若手外交官が国際法を知らないことです。どうしてそうなると思う?2001年に外交官試験なくなったでしょ!上級職員、今でいう総合職員。昔の外交官試験っていうのは国際法はマストだったんですよ、今の外交官試験は国家公務員試験に統合されちゃったから、国際法勉強しない!勿論、外務省の研修所に入ってから勉強したりとか、あるいはそのあと自分で本読んで勉強する、あるいは実務にぶち当たって勉強するといっても、あの面倒くさい外交官試験の準備でね二年也三年也、国際法中心的な科目だから!よく覚えたって言う人たちとは、やっぱり頭の中で国際法どのくらい頭の中に入ってるかで違ってくる。2001年の試験から国際法が無くなった。それだから今年は?2017年でしょ!そうすると22歳で一番若い人が入るよね、37〜38歳、それくらいの外交官から下は国際法についてあまり知らない!ちょうど組織の中堅を支えるんですよ、このことが8月29日の北朝鮮のミサイル騒動と少し関係していると私はみている。じゃ、具体的に検討していきましょう。

 

 8月29日の朝早く北朝鮮が弾道ミサイルを発射しました。この日、菅官房長官が首相官邸で緊急記者会見を行い、午前5時58分ごろ北朝鮮西岸より一発の弾道ミサイルが北東方向に向けて発射された。弾道ミサイルは6時6分ごろ北海道襟裳岬上空を通過し、6時12分ごろ襟裳岬東、1180キロの太平洋上に落下したと推定されると発表した。その後、マスコミと日本の世論、一種のパニックを起こすんですけども、弾道ミサイル実験に日本が震え上がっているという印象をもたせることは外交的に北朝鮮を利するだけでなく、日本の分析能力は果たしてどの程度なのか専門家的にみると非常に恥ずかしいことになる。

 

北朝鮮側からの発表ね、これ朝日新聞デジタルから引用した文章8月30日です。北朝鮮による29日のミサイル発射で朝鮮中央通信は30日朝、新型の中距離弾道ミサイル火星12号、射程4500〜5000キロの試射に成功しキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が現地指導したと発表した。ジョン・ウン氏は今後、太平洋 ??? (雑音で聴き取りNG・以下同)へ向けた弾道ミサイルの試射を多く行うように指示した。同通信によればピョンヤンでの弾道ミサイルの試射は初めて。31日までの予定で韓国各地で展開中の米韓演習ウルチフリーダムガーディアン(UFG)への対抗武力示威の一環としている。ジョン・ウン氏は試射について太平洋上での軍事作戦の第一歩、侵略の前哨基地であるグアム島を牽制する意味深い前奏曲となると述べ、米軍基地があるグアムへの攻撃を想定した演習だったことを示唆した。今後、太平洋を目標とした弾道ミサイル試射を多く行い、戦略兵器の戦略化(先鋭化?)を積極的に進めるように指示、米韓合同演習への対抗処置とし、さらに米国の行動を見守る考えを示した。こういうことなのね、それで北朝鮮の狙いは比較的簡単で弾道ミサイル演習ということを繰り返して、アメリカを交渉の席につかせようとしている訳なんですよ。

 

 ここで我々少し冷静に考えてみよう、まず、ミサイルとロケットの違いってどこにあると思う?これは載せている物の違いだけなんです。爆弾を載せていればミサイル、それ以外の物を載せているとロケットになるわけです。それだから実際に爆弾が装填されるまでは、ロケットの演習だということを言ってもかならずしも、それは嘘ではないよね。どの国もねミサイル、ロケットを打ち上げる自由はある、しかもミサイル、ロケットを打ち上げて、公海、各国の基本12海里の外側だよね、そこにミサイルを落とすことは、これは国際法上、合法です。問題ありません。あとでちょっと幾つかの制限については話をするけどもね。ただし、北朝鮮についてだけは、国際連合の安全保障理事会でミサイルもロケットも発射してはいけませんと、禁止されている!どうして?核開発を行っていて、核を小型化して弾道ミサイルに載せて撃つ危険性があるからです。そういうことをすると核拡散が起きてしまうから。それだから北朝鮮限定で禁止されているんです。

 

 そもそもねロケットっていう思想、いつごろ出てきたと思う?これは19世紀の終わりだけどね、ロシアから出てるの、ニコライフェオドロフっていう、謎の思想家から。この思想家はね、ルミャンツェフ博物館の付属図書館、今のロシアの国立中央図書館のカード係をやっていた。どうしてカード係やってたか?本を読むのがとにかく好きでね、カード係をやっていれば、カード書く時間以外は一日中、本を読んでいられるから。それでついにね、毛布だけ持って図書館の隅っこに住むようになって、一日中本を読んでいる。今でいうヘンなオジサンだ、もちろん独身だ。しかも自分の食べる物は黒パンの欠片だけで、給料は学生たちにお前これ使え、勉強しろと言って、全部渡しちゃう。モスクワのソクラテスって言われて有名になって、トルストイとかドフトエフスキーも訪ねてきて、このフェオドロフの意見をいろいろ聞いている訳です。このフェオドロフは一冊しか本を書いてない!「共同事業の哲学」っていう本なの。これはもしかしたら軍学堂さんにあるかもしれない。昭和19年、1944年に白水社が出している、翻訳を。実際、日本の軍事思想なんかに影響を与えているんだ。

 

このひとはどういうことを考えていたかというとね、近く科学技術が進んで来て全ての科学の生物学の思想を融合して、死んだひとの復活が可能になるって考える。たったいま死んだひとから、キリスト教でいう人類で一番最初の人類、アダムとエヴァの善人を生き返らせることができる。そしたら地球上に土地が足りなくなる、あるいは地球上に空気が足りなくなる。それだから必ずどこかに地球のような惑星があるはずだと、その惑星に人類を移動させないといけない。そこでロケットが必要だといってロケット工学について考える。それでだからロケット工学というのはこのフェオドロフに行きつくんだよね。そこからロシアのツィオルコフスキーとか、あるいは皆さん名前を聞いたことあると思うけどドイツのV1号V2号ロケットを造ったフォン・ブラウン博士。これらの影響を与えて第二次世界大戦後、このドイツの技術がアメリカへ渡って、アポロ計画、最後月面到達になるよね、ソヴィエトに渡って、ソユーズロケット計画になった。人類で一番最初の人工衛星を打ち上げた、あるいは有人衛星を打ち上げたのはソ連だよね。因みにこのフェオドロフが考え、ブラウン博士がV2号で実用化した旧式のロケットだよね、このロケット今でも生きてるんだよ、ソ連のソユーズロケットっていうのはこの考え方に則っている。因みにアメリカはまったく新しい形で宇宙との航行をしようとしたの、それだからこの旧来型の発想のロケットの開発、アポロ計画を止めちゃったんだよね、それでスペースシャトル計画を始めたわけ、しかし、どうなった?事故が多くて使い物にならない、安定性が低い、その結果、国際宇宙ステーションが、今、宇宙に行ってるでしょ、あそこに物や人を運べるのはロシアのソユーズロケットだけになっちゃった。アメリカとロシアの関係いまよくないでしょ!それなんだけども宇宙開発分野だけは制裁かかってないんだよ。アメリカ全然、制裁かけてないの!技術的にロシアの方が有利になってアメリカにはロケットがないから、それだから制裁掛けることができないんだよね。旧ソ連時代にはね、万人一括(?)の思想、ロケットを造るときの原動力になった思想、ここのところは???だけ、それでその先の惑星間移動の思想だけ表に出していたわけだよね。

 

 何か大きな科学技術の思想の背景にこういった奇妙な発想が隠れているというのは意外と多いんだ。例えばニュートンというと、万有引力の法則とか微分法の発見で有名だよね、ところがニュートンの本職ってなんだったと思う?錬金術師だよ、で彼は死ぬまで錬金術ができると思ってそれ諦めていなかった、その過程で万有引力を発見したし、微分法も発見したんだよね。何を言いたいかと言うと、人間って非合理な要素があるんだ。こういう要素っていうのは国際関係のなかで非常な危険な紛争を生み出すことがあるんだよね。

 

 さて、整理しますね、一番め、北朝鮮は悪い国よ悪い国だけど、今回のミサイル実験で追加的にどれくらい悪くなったかというのが重要な話しなの、まず一番め、国連安保理決議に違反してるよね、ただし、以前から違反してロケット、ミサイルを打ち上げてるよね、悪いことはしているんだけど、悪さは変わってないの。二番目、この種のロケットやミサイルを打ち上げるときには危険水域の設定が必要になる場合がある。例えばね、米韓合同軍事演習するでしょ、日本海で。そのときには必ず北緯何度、東経何度で四点を指示して、この海域に現地時間の何日、何時、から何時まで立ち入らないでください、とうことは必ず、日本の海上保安庁は明らかにする。それはその前提である周波数が決まっているのね、その周波数のとこに軍事演習をするときも、あるいはときどき北緯何度、東経何度???を???して半径150キロ以内に何月何日の何時から何時まで立ち入らないでください!という、こういう危険水域の設定をされることもあるんだけれども、これも決まった周波数のとこにどの国も軍事演習やミサイルの打ち上げ、否、ロケットの打ち上げやるときには通報するわけだよね。これを今回やっていなかったから、これが国際法違反の可能性がある。なんで私は可能性って、今、言ったのか?菅さんのさっきの会談を読むと、襟裳岬上空を通過し、6時12分ごろ襟裳岬の東、1180キロの太平洋上に落下したと推定される、推定されると言っているところが私は非常に引っかかる!日本のレーダーモードはね、あるいは赤外線による航行探知能力って結構高いと思うよ。しかも北朝鮮の弾道ミサイルについてはアメリカもちゃんと追跡してるよね、そのためにイージス艦だってあるんだから。なんで推定なんだろう?ここはね、ちょっとひねって考えてみるとおもしろい。大気圏内でよっぽと上手な角度で入れないと一回、大気圏内、大気圏内に入って来たものなんて全部燃え尽きちまうぜ。最初から、空中で燃え尽きる実験だったら、危険水域の設定は必要ない。もしこれが空中で燃え尽きてるとするならば、北朝鮮はこの点に於いての国際法違反をしていない。こういうことになっちゃうから。だから推定ってのは非常に実は弱い表現なんだよね。私はちょっと穿ってみてるんだ、もしかしたら、空中で消えちゃったと言うことがハッキリすると、我々の追尾能力が悟られると共に国際法違反だという文句がつけにくくなるから、それだから推定なんだけども落ちたんだという雰囲気をマスメディアを通じて醸し出してるんでしょうね。

 

じゃ、今、もう一回整理しようね。国連安保理決議に違反しているのは明白!二番目に危険水域の設定を行っていないから違反している可能性がある。三番目、領空侵犯をしているかどうかなんだ。小野寺五典防衛大臣は29日朝の記者会見で、これは29日朝日新聞デジタルからの引用だよ、小野寺五典防衛相は防衛相内の記者団に対し、今回のミサイルの種類についてノドンやスカッドではなく、本年、5月14日日本海に向けて発射された中距離弾道ミサイルと???した可能性があると指摘、14日のミサイルは高角度で打ち上げるロフテッド軌道だったのに対し、今回は通常の形で撃たれたとした。日本の領空を約二分間飛翔したが、繰り返すよ、日本の領空を約二分間飛翔したが、我が国に渡来する恐れがないと判断し、自衛隊法に基づくミサイル破壊処置は実施しなかったと説明した。こういうに言って居るわけ。もしこれで領空を飛来したということならば、これはほぼ開戦の前夜に!今までにない大変なこと。

 

 ここでちょっと国際法について整理しましょう。領土ってどこ?これ難しいテーマなんだ。まず陸地ね、陸上の領土っていうのは、例えばさ三浦海岸に立って潮の満ち引きによって、一日で海岸線って違ってくるよね。あるいは月の引力によって一年でも違ってくるよね。低潮線、一年で一番陸地の面積が広い時、そのときを陸上の領土と規定するわけ。それでそこのときの海岸線を基線としてね、そこから12海里を領海とする。じゃここで質問です、領海沖、例えば三浦岬の沖合、五キロくらいところ目と鼻の先だよね、そこを北朝鮮の軍艦が無断で入ってきた場合に、これは日本の主権侵害になるかどうかということ。主権を侵害したことになると思うひと手を挙げてみて。北朝鮮の軍艦だぜ普通の船じゃなくて、侵害してないと思うひと、わかんないひと?( 会場からは小さな笑い声が )これはね、主権侵害してないの!じゃその次の質問ね、イギリスの客船が日本政府の許可取らないで勝手にね、観音崎のところを沖合通って、東京湾に入って来たとする。イギリスだぜ北朝鮮じゃないぜ、しかも客船だぜ。これ国際法違反だと思うひと、手を挙げてみて。国際法で問題あると思うひと。よくわかんないひと?( ふたたび小さな笑い声が )海の国際法は面倒くさいんだ、これ違反なんだ。どうしてかと言うと湾だ、東京湾とか伊勢湾とかこういうとこね、これは国際法上では内海、内の海っていうの。陸地とまったく同じ扱いになるの、霞ケ浦や琵琶湖と同じ扱い、それでだから内海に於いては、法的な地位が違う。領海に於ける、各国の軍艦を含めて持つ特別な権利というのが無害通航権なの。無害とはどういうことかと言うと、魚を獲らない、ゴミを捨てない、調査をしない、大砲をぶっ放さない!こういうことが無害ね。通航ってのは止まらないこと、だから場合によっては錨を下すということも、これもダメ!止まることに入る。それだから止まらないで走っている分には、軍艦を含めてすべての船に無害通航権がある。唯一の例外が潜水艦ね、潜水艦だけは浮上して自国の旗を上げないと無害通航権にならない。だから各国の領海内に勝手に潜水艦が入って来たら、それは沈めちゃって構わない。こういう風になる。でも実際問題、軍艦がどっかの国の領海を通報せずに通るってことは無いよね、これは非常に挑発的な行為だ。

 

因みにね、中国が人工島を南シナ海に造ったよね。あそこの12海里以内のところを横須賀から出たイージス艦が通航した、凄いぞアメリカは航行の自由作戦で中国の領海を認めていないんだ!こういう風に日本の新聞には出たよね。アメリカなかなかやるじゃないかと、みんなが言う。中国は何をするんだと文句を言ったんだけども、あの話しあんまり大きくならなかったでしょ。どうしてか?今のこの無害通航権っていうのを当てはめて考えたらいい。もしあそこで、アメリカのイージス艦が止まる、錨を下すということをしたら、これは中国の領海と認めないという強い意思表示になるよね。だから中国だって銃撃したかも知れないぜ。アメリカのイージス艦が止まれなかったの、通航してったんだ。そしたら中国としては、そのことをもってして、無害通航権を行使した、つまり中国に配慮して敢えて止まらなかったんだ、中国領と認めたんだ!と、こう解釈することもできるよね。国際法の知識があるといろんなことが違う風にみえてくるんだよね。

 

それじゃこの先質問です。先ほどの領土、土地の領土ね。それから領海。その上空が領空なの。じゃこの領空にね、北朝鮮の戦闘機が入ってきた場合に日本の自衛隊機が出てきて直ちに撃墜した。なんの警告もしないで!これ国際法違反と思うひと?国際法に合法と思うひと。これ国際法に合法なんだ。空に於いては無害通航権無い!民間航空機でハッキリして、それでちゃんと通信が取れてだよ領空侵犯だという場合は強制着陸させる。ただ民間航空機のように見えても通信に対して何も答えずに、針路がどっちに向ってるのか?あるいはもしかしたら民間航空機を偽装している爆撃機かも知れないという疑いがある場合には、撃ち落しても文句は言えない … 中略 … 。

 

 ここで問題となるのは、領空ってどれくらいなのかっていうこと、高さです。実は国際法では領空の高さは決められてないの。今、わたしが説明した領海であるとか領土であるとか、無害通航権というのは国連海洋法条約っていう条約で文書になっている実定法ってやつ。それに対して国際法ではね ??? 文字になっている実定法以外に国際慣習法っていうのがある。この国際慣習法のウエイトのほうが高い。どういうことか?慣行としてやっていることが認められちゃって、それが法律的な意味を持つんだ。例えば、宇宙空間の使用、これは国際法的に自由なんです。勿論、国連の???宇宙空間は平和目的でしか使えないよ。大陸間弾道ミサイルは一回宇宙空間出るんだからね、それから入ってくるんだから、これ平和目的かと言ったら、平和目的だっていうのが現行の国際法の解釈なんだよね。宇宙空間で爆発させたら、これ軍事利用なるよ、しかし、そうでなければ平和目的ってことになってるんだ。

 

じゃ宇宙空間ってなあに?これも国際法的な定義は無いんだ。でも、国際慣習法で大気圏外が宇宙空間とされてる。そうすると大体、大気ってのは普段飛行機っていうのは10キロから15キロくらいの間を飛んでるからね、民間航空機はジェット機の場合。プロペラ機だったら3キロから4キロくらいのとこ飛んでるよね。だいたい、80キロくらいから急に大気は薄くなってくるの、120キロを超えると地球の引力による大気はまったくない。だいたい国際法的な慣行としては、高さは100キロ以上を宇宙空間としている。100キロ以上の宇宙空間を通航するのはまったく国際法的には合法なの。

 

じゃ今回、北朝鮮のミサイルって日本の上空何キロくらいで飛んだと思う? 550キロなの、これカスリもしてない!領空に!8月29日よりも前に北朝鮮のミサイルって確か15回くらい日本の上空を飛んでるぜ!ロシアや中国のミサイルだったら累計して数千飛んでるこれまでに!今、この瞬間にも、それくらいの高さの宇宙空間には30か40の人工衛星が浮かんで日本を視てるぜ。こういう状態なの。

 

 そうすると小野寺さんが領空なんてでっちあげるはずないよね。ということは、私の解釈ね!防衛省の現場の連中は領空侵犯起きたと勘違いしてんだよ!報道を最初、私、見たときにはこれかなり低空をかすったのかなと、私、思ったよ。しかし、その後、報道見たとき550キロと、それで上空上空ってこと言って、あの〜騒いでるんだけども、領空って言葉は一切使ってない。恐らくね、外務省の国際法をよく分かるひとが出てきて、たしかに北朝鮮がやっていることは危険なことなんだけれども、あまり日本の上をかすめたっていうことだけで騒いでいると、こっちも宇宙空間使ってますから!日本の政府は宇宙空間と領空の区別がついてないと思われるんじゃないかと思って、だんだん静かになっていったんだよ!朝の時点ではみんな慌てたんだね、情けのない話しだ!私はJアラートなんてぜんぜん鳴らす必要なかったと思う。ただね、別の考え方もあるよね。今まで危ない状態だったということに気づかなかった!それで今回、Jアラートを鳴らすことによって、なんだ日本の上をしょっちゅうあっちこっちの国のミサイルが飛んでるんだ!ということを気づいたということはよかったかも知れない。でもその程度の話しだ。

(16/31)

 

済みません、今回はここまで!

➟ … アジフライ定食が呼んでいる !!!

この続きは、供伸靴砲董 

→ 質問コーナーは、最終段 掘伸靴砲栃鷙陲靴泙后

 

 

p.s.,

i この日の佐藤氏は別人のようでありました。

まだまだ、ここに伝えたいことがたくさんあります。

しかし、気象大学校とか、無害通航権ねぇ、知りませんでした。

ひと言 … 佐藤さん、論説がまぁるくなりましたねぇ〜(もちろん、いい意味で!)。

ネタばれか?… 佐藤氏はアメリカは最終的には北の核を認めるだろうと話しています。何故にアメリカは認めるのか?認めざるをえなかった?のか … 実はそれがしには納得できています … その辺りの話しはきちんと次回に書きます!… 今、きっとのこと、みなさんも納得していただけると思っています。

 

ii MLB ドジャース、がんばれ─ !!!

ほんとに一人ひとりが個性豊かなチームと感じています。

 

 

 

 

お願い … 

それがしの勘違い?とか、ありましたら、( あっ、ついでに誤字、脱字なども )

教えてくれるとうれしいです。

頓首

 

 

 

ではでは。

 

今日も最後までお付き合いくださいまして、ほんとありがとうございました。じきに秋ど真ん中となりますが、何故か、今、逢ったこともない真っ白な雷鳥が恋しい。

どうか車の運転は安全第一でお願いします。

 

 

 

 

2017年10月1日(日) 秋がやってきました 〜 きょうから神無月です。

  • 2017.10.01 Sunday
  • 04:19

 

こんにちは

 

先週のことですが銚子で彼岸花が咲き、長野ではアキアカネが観測されました。静かに音もなく? 秋が深まっていきますが、この時期にピッタリのセンチメンタルな一句をご紹介しましょう … はい、切ない秋がどんどんと深まっていきます。どうかご自愛のほど。

 

 

        たましひのたとへば秋のほたるかな

 

 

こちらは、俳人、飯田蛇笏が芥川竜之介の訃音に接し、鬼才俳友の早過ぎた終りを惜しんだ句です(芥川竜之介俳句集・岩波文庫より)。

 

 

 

 


 

 

アオゲラ 全長 29cm 撮影者:大橋弘一 撮影地:東京都三鷹市

全体的に黄緑色系のイメージのキツツキ類です。本州・四国・九州に通年生息する日本固有種のひとつで、国外には分布していません。体上面や翼の黄緑色だけでなく、頭頂などの赤い部分、腹の横縞模様などと相まって鮮やかな色彩が森の中でも目立ちます。特に秋から冬にかけて、葉が落ちた森の中で存在感が増すように感じられます。ちなみに俳句の世界では「啄木鳥」は秋の季語です(日本野鳥の会・卓上カレンダーより)。

 

 

 

 

壁のカレンダーには、佐藤優「再編される世界秩序」 十五夜 平博・最新天文学講座・超拡大版「総括・カッシーニ」  寒露 平博・星を見に行こう! 体育の日 霜降 平博・星を見る会「月面Xは見えるか」  カエデ紅葉(函館)などの文字が記されています。

 

 

 

 

 

【今月の有元利夫】 

 

 

 

 

 

               秋の風 65.2 × 53.0cm    1977年

       ( 有元利夫カレンダー2017 新潮社より )

 

 

 

p.s.,

i 今回は桜木町でありますが、どんな話しが飛び出して来るのやら … 詳細は後日、ここへアップします!(たぶん 最近、打ち込みがちょっとしんどくなってきたんよ! でもがんばるけんね!)。勿論、帰り道はコオロギさんと with 赤ちょうちんであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ii 向田邦子。このひとのイメージは、「質実剛健」であります。ただ今、こちらをちょこちょこと読んでいますが、それにしてもこのタイトルが未だにさみしくなってきます … だって、「 向田邦子対談集 」でなく「 向田邦子全対談 」と来られちゃ … まぁ、仕方ないですが。天に召された日から半年後?渋谷で追悼の写真展がありましたが … たくさんの写真と、当日、寄せられた多くの追悼文を読みながら、ぽろぽろと涙が止まらなかったのを覚えています。今でもときどき思い出したりしています。あの日から36年の月日がながれました。

合掌

 

 

 

向田邦子全対談

向田邦子

文春文庫 1985年12月25日 第1刷、2013年12月5日 第15刷

 

 

 

 

 

 

 

著者紹介 …

向田邦子(むこうだ・くにこ)

昭和4(1929)年東京生まれ。実践女子専門学校国語科卒業。映画雑誌編集記者を経て放送作家になりラジオ・テレビで活躍。代表作に「だいこんの花」「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」等がある。55年に初めての短編小説「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第83回直木賞を受賞し作家活動に入ったが、56年8月航空機事故で急逝。著書に「父の詫び状」「「無名仮名人名簿」「霊長類ヒト科動物図鑑」「眠る盃」「想い出トランプ」「あ・うん」他多数。(本書より)

 

 

 

 

こちらが目次です …

 

目次

( 対談せざるの弁 山口瞳 )

        小野田勇

        水上勉

        江國滋

        小田島雄志

        谷川俊太郎

        山藤章二

        吉行淳之介

        二子山勝治

        竹脇無我

        中川一政

        澤地久枝

        倉本聰

        鴨下信一

        阿川弘之

        和田誠

        矢口純

        矢崎泰久

この対談集について 吉行淳之介

 

 ちょっと、この吉行の話しをご紹介しましょう。

 

 

この対談集について 吉行淳之介

 

 向田邦子さんとの初対面は、『家庭画報』の対談である。その内容については、ここに収録されたものを読んでいただきたいが、意表外の発想が二、三あって、その角度が新鮮でハッとおもった。「はたらく自動車」という玩具について、私が熱心に話しはじめると、向田さんの顔がしだいに幼くなっていって、しまいには一年二組の邦子チャンみたいになった。

 そのことが強く印象に残っていたので、『家庭画報』編集部のEさんに偶然会ったとき、「向田邦子さんの対談集が出ないようだけど、出したら」と言った。あの不慮の死から半年ほど後のことである。

 そのあと、いろいろの経緯があったようだが、よく知らない。「余計なことを言った」と、いささか悔んだときもあった。

 私のしたことは、本のタイトル、体裁、座談会を除く全対談を年代順に並べること、装幀を風間完さんに依頼するようにしたこと、そのくらいのものである。また、向田邦子ファンを自認する人物が多いので、対談者それぞれに短いコメントを依頼すること、それに「向田邦子は戦友であった」という山口瞳さんに、「まえがき」を依頼するプランを出した。

 

 向田邦子さんに会ったのは三回だけだが、そのときどきに想い出がある。そういう思いを残させる稀なひとだった。以上、この本の出来上がるプロセスを書いた。「監修者」として名前を出してくれ、と版元に言われたが、それは任ではないので断ったことを、付記しておく。

 

 

 

ではでは。

 

今日も最後までお付合いくださいまして、ありがとうございました。

車の運転は、どうか安全第一でお願いします。

 

 

 

( 2017.8.24 ) 久しぶりに上野の森を歩きました。

  • 2017.09.19 Tuesday
  • 20:49

 

こんにちは

 

早いですね、吹き来る風がすっかり秋らしくなりました。

 

お元気ですか?

 

ここでいきなりですがクイズです!

問題! こちらはいったい何処でしょうか?  

ちょっとこの一枚きりでは無理かな 〜 。

はぃ? 上野の森とくれば美術館とか博物館だろ! って … ちと違いますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒント !  ここは四ツ谷駅に近いです。そして、それがしには日常的にまるっきり縁がない! そう断言できるところではあります( あっ、稀に縁があるお方もいらっしゃるかもしれません ?! )… つい最近、イギリスのメイ首相が … 。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は … 「 迎賓館 」です。

 

 上野から四谷までバスで移動しましたが、まぁ、この迎賓館、いろいろとナントカの部屋とか間とかを見て廻りましたが、「 和 」の印象は微塵もなく? そこはまさしく「 Euro. 」の世界でしたが、意外と各部屋(間)はさほど広くは感じませんでした。しかし、なんといっても内装の豪華なこと。壁とか柱とか、特に目をひいたのは天井とシャンデリアでしたが、あちらこちら手を触れると叱られるような恐怖に慄きながら見て廻りました(笑) 

 

まぁ、細かいところはとうに忘れていますが。どこもかしこも装飾がこれでもかこれでもか!ってな印象でした。徹底的な手作り感覚?というか! でもその豪華さが派手じゃなく少しも嫌味になっていなかったです … 素直に上品な極上空間でありました(それがしにはそう感じましたが)… そこはすべてが異次元の世界でありました。

 

この日はコオロギさんとJTBの日帰りツアーでした。国立西洋美術館(アルチンボルド展が 9/24sun. まで開催中でしたが興味無しでパスです) 〜 迎賓館 〜 都庁(展望台こちらもパス)と巡るものでしたが、参加者は大勢さんいらっしゃいました。

総勢、バス3台で120人ほど意外と多くてびっくりでした。迎賓館、人気あるんですね ! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしても、この外壁の質感がいいですね。花崗岩ですか? ちょっと感動ものでした … 控えめで清楚な感じにあふれた表情はどこかしら誇らしげで、正しく「 迎賓館 」そのものでありました。木造もいいけど、こうした石造りもいいですね! 個人的には「 石造りに 」感動する機会はあまりない?みたいですが … よく木の温もりとかいいますが、こちらは石の温もりとでもいいたくなりました。あっ、忘れてはいけません!ピリっとした隠し味のこの大きな樹も、キに入っています!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見てください、この立派な建物と前庭の広さに圧倒されました!

ほんと気持ちよかったです。

 

この青い空と花崗岩の白い外壁のコントラストがほんと素晴らしかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

                                    苔が生えてる!

 

 

 

 

 

この広々とした石畳ってなんだか巨大な年輪を思わせますね( はい、年輪には付き物の苔?までこうしてきちんと生えているのだ! … )、石畳って好きです。この場にゆっくりと寝そべって、石畳にそっと耳をあてると明治という遠い時代の懐かしい喧騒が、今にも聞こえてきそうでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ここからは、「 国立西洋美術館 」であります。

残念ながら時間に余裕がなくて、勝手気ままにザックリと見て廻りました。

 

ここで気に入った作品をちょっとご紹介しましょう。今はカメラOKなんですね、知らんかった!(ただし常設展のみ! そして一部の作品はNGですが)この日は、らくスマで撮ったので、当然、ピンは無しです!

どうか、ご容赦のほど … EOSは重てぇ !!! ( ..m.(__).m.. )

 

 

 

 

 

 

 

                                

 

 

                                                  ルーヴシエンヌの風景 1873年

                                                  アルフレッド・シスレー

                                                     

 

 

 

 

 

 

 

遠景にあるのは大聖堂の尖塔ですかね?

いいね!

あっ、なにやら立ち話をしているような人影が、こちらの二人連れは散歩の途中でありましょうか? いいえ、散歩ではなくて巡礼者が道を尋ねているとか … ?! こうして一点をじ〜っと見入っていると意識がぼーっとしてきます。それでなくても浅いフォーカスのなかで、だんだんと意識がうすれてきて・・・つい眼をこすりたくなってくるのは、それがしだけでありましょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                 

 

 

                    羊の剃毛 1883-84年

                  ジョヴァンニ・セガンティー二

                                               

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ごらんください、柵の向こうから、ほんと心配そうに見守る仲間たちの優しい姿がいいね! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                           

 

                                            

                   ばら 1890年

             フィンセント・ファン・ゴッホ 

                                     

 

 

 

 

 

 

 

今にも「 今朝、仕上げたばかりなんだ!」とつぶやく、ゴッホの声が聞こえてきそうでした。たくさんの緑色が光り輝いていてほんと綺麗でした。ゴッホが薔薇をこんなにも明るく描いていたことに素直に驚きました! いったい緑だけで何色あるんだろう ? … こちらはほんと必見です !!!

 

 

ゴッホは印象派や日本の浮世絵などの影響を受け、独自の表現主義的な色彩表現を発達させました。1888年末、画家は南仏アルルにゴーガンを呼び寄せ共同生活を始めますが、やがて精神病の発作に襲われます。この作品は、翌1889年に入院したサン=レミの精神療養院に咲くばらを描いたものです。最晩年の作品に特徴的な、激しく、うねるような筆づかいがすでに認められます。多くの作品を手掛け、1890年、ゴッホは自ら命を絶ちました。(出展:展示室作品解説パネル)〜 国立西洋美術館・所蔵作品検索サイト より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                              

 

 

                モーツァルト 1943年

                    ラウル・デュフィ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                  

 

 

                                                  町役場 1920年

                                               モーリス・ド・ヴラマンク

                                               

 

 

 

 

 

 

 

ブラマンクとくれば佐伯祐三ですね、懐かしい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                    

 

 

                                     レ・サーブル・ドロンヌ 1921年

                ピエール=アルベール・マルケ

                               

 

 

 

 

 

 

 

マルケ! 好きです。 

ちょっと目をつぶると、少し風が吹いてきて波の音が幽か〜に聞こえてきました。

マルケはいつだってやさしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                

                    夏目漱石とクラシック音楽

                                            東京文化会館のロビーにて

 

 

 

 

 

 

 

 

  昔から漱石には上野の森がよく似合う。

  ところで「 漱石が上野で聴いたハイカラの音楽会 」行きたかったのに 〜 !!!  

  このポスター、持って帰りたくなりました(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

p.s.,

今さらですが、やっぱりEOSで撮るんだった!… ほんと反省しています。

ゴッホとマルケに逢えてよかったです!

 

 

ではでは。

 

 

今日も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

車の運転は、どうか安全第一でお願いします。

 

 

 

 

2017年9月1日 さよなら夏の日 〜 今日から長月です

  • 2017.09.01 Friday
  • 00:00

 

こんにちは

 

朝一番の水が冷たかったです。

はい、秋がそこまでやってきたようであります。

さよなら夏の日、うれしいやらさみしいやら。

 

お元気ですか?

 

 

 

 

 

ツルシギ 全長 32.5cm 撮影者:石田光史 撮影地:茨木県稲敷市

嘴が細長い中型のシギ類で、水田や蓮田などに渡来する旅鳥です。春と秋の渡りの時期に姿を見せますが、秋は写真のような幼鳥の姿をよく見かける季節です。嘴も足も長いため、シギ類としては比較的水深のある沼や池などでも採餌することができ、水底の貝類や甲殻類、水生昆虫などを捕食します。なお、春に見かける夏羽では見違えるような黒い色になっています(日本野鳥の会・卓上カレンダーより)。

 

 

 

 

壁のカレンダーには、二百十日 白露 敬老の日 動物愛護週間 彼岸 秋分の日 一葉・朗読会 もみじ坂星空教室・月齢10の月とアルビレオ Oct.1 佐藤優講演会・桜木町・再編される世界秩序 などの文字が記されています。

 

 

 

 

 

【今月の有元利夫】

 

 

 

 

 

ゲームの愉しみ                                                   53.0 × 45.5cm  1976年

 

… 有元利夫カレンダー2017 新潮社より

 

 

 

p.s.,

i 大型ハリケーン、ハービー(Harvey) ⇦ newsweekjapan がテキサス南部を直

  撃・・・ … それでもトランプは地球温暖化を否定するのか !!??

 

ii   いまこちら、ぼちぼちと読んでいます … 。

  

 

「物書きのたしなみ」

  吉行淳之介

 

 

 

 

本書は1988年5月に有楽出版社より刊行した「吉行淳之介 自家謹製 小説読本」を改訂

改題したものです。

 

こちらが目次です。

 

 

目次

 

小説の書き方

 

  利休鼠の雨

「祭礼の日」から三十年

  メモの切れ端

「皿の苺」と入れ歯

  野間賞受賞の挨拶

  ダダ雑感

  身辺雑記

  軀

  私の文章修業

  石膏色と赤

  綴方ついて

  ある種の晩年意識

  童謡と私

  作品と制作プロセス

  私の書きたい女

  文学を志す

  偶然について

  ある作品

  ある設定

  小説の処方箋

 

 

小説の鑑賞法

 

  幾つかの「一冊の本」

「濹東綺譚」を読む

  森茉莉「薔薇くい姫」など

  田中小実昌氏を推す(第十五回谷崎賞選評)

  色川武大『怪しい来客簿』推薦

  深夜の妄想

「死の棘」を読む

  好きな詩

「瘋癲老人日記」を読む

  小川国夫氏のこと

「狂才」筒井康隆

「陰翳礼讃」を読む

  テリエ館

「世紀末」と「明治人間」

  川端康成の「みずうみ」

『てろてろ』をめぐって

「つゆのあとさき」雑感

  永井龍男の文章

「老茄子」「裾野」を読む

  柴田錬三郎『桜田門』『さかだち』評

  営業方針について 

 

  あとがき ─── この本の読み方 山本容郎(本書編者)

 

 

 

吉行淳之介(よしゆき じゅんのすけ)

1924年4月13日 〜 1994年7月26日。岡山市生まれ。1954年、「驟雨」で芥川賞を受賞。著書は『砂の上の植物群』(1964年)、『暗室』(1970年)、『鞄の中身』(1974年)、『夕暮まで』(1978年)など多数。対談やエッセイの名手としても有名。女優の吉行和子、詩人・作家の吉行理恵は妹(本書より)。

 

 

 

 

ではでは。

 

今日も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

車の運転は、どうか安全第一でお願いします!

 

 

 

 

2017年8月6日 広島 原爆の日 〜 被爆から72年です

  • 2017.08.06 Sunday
  • 08:15

 

こんにちは

 

今年も、そのときは静かにやってきました。

2017年8月6日 午前8時15分、広島は被爆から72年です。

今年も平和記念公園には行けませんが、

こころから犠牲になられた方のご冥福を祈ります。

合掌

 

 

 

 

 

こちらは 2010年8月14日 の平和記念公園です。

 

 

 

 

 

2017.8.1 夏の夜の一葉は、哀しからずや

  • 2017.08.01 Tuesday
  • 19:31

 

こんにちは

 

はい、いきなりパクってしまいました。

失礼しました。

 

 

夏の夜の博覧会は、哀しからずや

雨ちよと降りて、やがてあがりぬ

・・・      中原中也

 

 

 

最近、まとまった雨が降っていないような? そんな気がしていますが、夏本番になってからの水不足が心配ですね … てなこと言っていたら、本日(8/1)こちらは大雨でありますが・・・。


お元気ですか?

 

 先月のこと、某BS(NHKBS 2017Jun16?)にて「プレミアムカフェ選 恋する一葉 平成の女子大生がたどる明治の青春」と題された樋口一葉の特番が放送されていました。その番組を見たあと、せつない思いでいっぱいとなり、偉く心酔してしまいました。それにしても樋口一葉、24歳の生涯とは早すぎる! … こんなにも早かったんですね、知りませんでした。

合掌

 

 

 

 いろいろと、ほんとうの樋口一葉を知ってというか、そのほとんどを知らなかった!と言うべきか? これまでの自分が恥ずかしくなりました。実はそれがしには昔からですが、たけくらべ、うつせみ、にごりえなどのタイトルから受けるイメージが、ちょっと「わらべうた」「文部省唱歌」みたいに響いていました。そして、「童謡作家? 児童文学?… 」なんて、もうこの時代に存在していたの? みたいに思っていました … とにかく昔からこんな印象しかありませんでした。

 

また、ストーリーについても「よい子のみなさん、こんにちは!」みたいな調子で、そこそこに明るさをもってはいるけど、不自然なまでにそこに「わるい子」は存在しません! きっと文学の世界からは飛び出しているんだろうなと思っていました。 また、日常的にそれがしのなかではどことな〜く与謝野晶子と混同していたふしもありました。何故に与謝野晶子なのかは不明です。そんなこんなで身勝手な結論しか抱いてなかったようです … なんか言い訳になってしまいましたが仕方ないですね。そんな訳で、この歳になるまで一葉の作品は一度も読んだことはありませんでした(たぶん少しくらいは読んでいるけど忘れてしまっているのかも知れません)。

 

 

さて、ここで樋口一葉の歩みを少し確認しておきたいと思います。きょうは本書「樋口一葉小説集(筑摩書房)編者・菅聡子」にあります 菅聡子氏 の解説を、一部ではありますがご紹介します … 尚、菅聡子氏は、6年前の2011年5月14日 さいたま市の病院で死去されています。48歳。

合掌

 

 

 

 樋口一葉は、明治五年(1872)三月二十五日(太陽暦では五月二日)、樋口則義・たきの次女として東京に生まれた。本名は奈津、ほかに夏子・なつ等の署名がある。幼い頃から読書に夢中になり、学問を好んだが、「女子に学問はいらない」という母親の反対によって女学校へ進むことはできず、青海学校小学高等科第四級卒業をもって一葉の学校教育は終わった。

 

しかし、娘の学問好きを愛した父親は、一葉を中島歌子の主宰する和歌の塾・萩の舎へ入門させてくれた。当時、和歌は女性のたしなみの一つとされていたのである。このとき、一葉は十四歳。この萩の舎入門が、一葉の文学者としての第一歩であったと言える。一葉入門当時は萩の舎の全盛期にあたり、門人には梨本宮妃・鍋島侯爵夫人・前田侯爵夫人といった人々が名を連ねていた。そのなかにあって、決して富裕とはいえない一葉は、たとえば着る物ひとつをとっても肩身の狭い思いをすることも多かったが、徐々に和歌で才能を発揮し、発会では一番をとることも少なくなかった。

 

一葉の人生にとって大きな転機となったのは父・則義の死であった。一葉には二人の兄があった。長兄・泉太郎は生来病弱であったが、樋口家の家督を相続してまもなく二十三歳の若さで亡くなった。この時点で、次男・虎之助は樋口家の籍を離れ、また長姉・ふじもすでに他家に嫁いでいたので、次女である一葉が相続戸主となったが、実質的には書類上は後見人となっていた父・則義がその役割をつとめていた。しかし、泉太郎の死、事業の失敗などが重なり、則義は失意のうちに病没した。このとき、一葉は実質的にも樋口家の戸主・家長となったのである。

 

以後、母・たきと妹・邦子の生活の責任はすべて一葉の肩にかかることになる。明治二十二年、一葉、十七歳のときである。とは言え、収入の道はなく、洗濯や仕立物で生計をたてるしかなかった。貧困がつのるなか、一葉は小説を書いて生活費を得ることを決意したものと思われる。

 

 

 明治二十四年、「東京朝日新聞」の小説記者・半井桃水に小説の師として指導を受けることを願い出、翌二十五年三月、桃水が創刊した雑誌「武蔵野」に第一作「闇桜」を発表した。以後、数編の作品を書き続けるが、世評にのぼることもなく、一方で一家の生活はますます困窮していった。糊口のための文学に疑問を抱き始めていた一葉は、金銭のための執筆を放棄し、商売を始めることを決意する。明治二十六年七月、一家は下谷竜泉寺町に転居し、子ども相手の小さな雑貨屋を開いた。吉原遊郭周辺の町であるここで、一葉ははじめて社会の最下層を生きる人々や身を売る女性たちの生活を目の当たりにした。竜泉寺町への転居は、一葉の意識においては明らかな零落であったが、この町での生活が、一葉の明治社会に対する認識を深め、後の名作の数々を生み出すことになる。

 

明治二十七年、店をたたみ、再び本郷丸山福山町に転居した一葉は、その文学上の充実期を迎える。『大つごもり』『にごりえ』『十三夜』『たけくらべ』といった作品が発表され、一葉は同時代文壇においてもっとも注目される女性作家となった。しかし、一葉は、そのような世間の評判の背景には、自分の女性という性に対する好奇心があることに気づいていた。作家として注目されればされるほど、世間の関心は自らの〈女〉に集中する。女性であることと〈書くこと〉の矛盾・交錯に苦悩しつつ、一葉はさらなる〈書くこと〉を模索していたに違いない。しかし結核に冒されたその身はそれを許さなかった。明治二十九年十一月二十三日、一葉はわずか二十四歳でその生涯を閉じた。

 

 思えば、樋口一葉が生き、書いたのは今からほぼ百年以上も前のことである。にもかかわらず、一葉の文学は、現代にも通じるさまざまな社会矛盾や、女性たちに対する抑圧を描き出して余すところがない。彼女の視線は、階級や性別をこえて、明治社会の弱者として周縁に追いやられた人々の生をすくい上げた。同時に、その視線は女性作家としての自分自身へも向けられた。女性が〈ものを書く〉とはいったい何を意味するのだろうか。それは、どのような可能性を開きうるのだろうか。

 

一葉の文学が投げかける言葉を、現代を生きる読者として受け止め、私たちの〈いま〉を照らし出すよすがとしたい。本書が、そのようなきっかけとなることを心より願う 〜 「樋口一葉小説集」編者・菅聡子(筑摩書房)菅聡子氏の解説より(抜粋)。

 

 

 

 

さて、本題に入ります。

今では人生の師と仰ぐ存在となった樋口一葉ですが、それがし、正直、この歳になってほんと遅ればせながら「一葉ワールド」に参加できてうれしいです。きょうは一葉の壮絶な人生の話しです。ほんのひとかけらですが、よかったらお付き合いください。

 

                

 

        

                   

            この日、台東区立一葉記念館にて購入した絵葉書(一葉・肖像)

                   

 

                             樋口一葉

 

 

 きょうはこの6月に再放送された、NHKBS?の「プレミアムカフェ選 樋口一葉・恋する一葉」をベースにしてお送りします。余談ですが当番組でのナレーションと音楽がうまくアンサンブルされていてよかったです。番組後半になっていきなり「22歳、一葉は店をたたんで竜泉寺町を離れ・・・」とナレーションが響き渡りました … 番組は全体で120分間?でした。正直、ラスト30分ほどがよかったですが … このとき残りが20分ほどでした。やっとのこと物語はその核心に向って動き出しました … 思いなしかこの瞬間、ナレーションが大きく響いて、いっそう真剣味をおびてきたように感じました。

 

 

22歳、一葉は店をたたんで竜泉寺町を離れ本郷に近い丸山福山町に移り住む。この時期、一葉は矢継ぎ早に作品を発表した(1896(明治27)年5月1日 本郷区(現・文京区)丸山福山町に転居 22歳)

 

 

 大つごもり 

 たけくらべ 

 にごりえ 

 十三夜 

  

 

 

一葉の代表作のすべては僅か14カ月の間に書かれている。

そのとき一葉は自分が結核を患っていることに気付いていた。

 

 

(一葉)

  文学は孤高のためになすべきものならず

  思いのはするまま心の趣くままにこそ筆はとらね

 

  文学は生活の糧を得るためにするものではない

  思いのはせるまま 心の趣くままに書くべきなのだ

 

 

 

続けざまに話題作を発表し、一葉の存在は文壇に広く知られることになった。暮しは楽にならなかったが家には文学を語る青年たちの出入りが絶えなかった。それは一葉を女主人とする文藝サロンといえた。

しかし、それでも一葉は満たされぬものを感じていた。

 

(一葉)

 われを問うひと、10人に9人まではただおなごなりというを喜びて物珍しさに集うなりけり。今清小よ紫よとはやしたつる。誠は心なしの如何なる底意ありてとも知らず、我をただおなごとばかり見るよりも荒ぶ

 

 日記・1896(明治29)年5月

 

 

清少納言よ紫式部よとおだてる

私が何を考えているかも知らず

心ない人たちが

ただ女ということだけで

面白がっている

 

 

 

( 斎藤緑雨 現る!)

 

 

秋の夜の月にふかししうたた寝は・・・

 

斎藤緑雨

 

 

 

 

            

 

               NHKBS プレミアムカフェ選 2017Jun16?より

 

 

                              斎藤緑雨

     

 

 

 

右下がりの特徴ある筆跡で書き連ねてあるのは恋を歌った短歌。筆を執ったのは明治の文学者、斎藤緑雨。晩年の一葉にもっとも深く関わり彼女の死後、全集をまとめた人物である。森鴎外、幸田露伴と共に辛口の文芸批評をしたことで知られている。文壇で一番嫌われ者で毒舌家であった。

一葉は緑雨の第一印象を日記に記している。

 

(一葉)

  歳は29、痩せ姿の面容凄みをおびて、ただ口元に言い難き愛嬌あり。

 

 

一葉の周囲はみな口をそろえて、緑雨は信用ならない毒舌家だから気をつけろと警告していた。会ってみると確かに今までの男とは違っていた。緑雨は言った、

 

(緑雨)

  とひかれ等がほめ候ともくさし候とも、一向、眼にも耳にも入れ給はぬがよろしく、ただ君が思ふ所にまかせて、め〇〇共me〇〇〇〇-domoに構はず、マツすぐに進まれん事をわれは希望致候。

 

  1896(明治29)年1月8日付 斎藤緑雨、一葉宛書簡

 

 

たとえ、彼らが褒めようとも悪口を言おうとも、決して気になさらないのがよいでしょう。ひたすらあなたが思う通りに、物事の良し悪しの区別もつかない者たちにはかまわず、まっすぐにお進みなられることを私は希望致します。

 

 

 

さらにあなたの作品は、

 

(緑雨)

  泣きての後の冷笑(あざわらい)の気持ちで書かれている

 

と評した。

 

 

 

一葉は初めて緑雨に出会った日に、

 

(一葉)

  この男かたきに取りてもいとおもしろし。味方につきなば猶さらにをかしかるべく

 

この男、敵になっても面白いだろう。でも味方になったなら、なおのこと面白いかもしれない

 

「みづの上 日記」1896(明治29)年5月29日

 

と書きつけた一葉。

 

 

 

 

(一葉)

   逢へるはたゞの二度なれど

   親しみは千年の馴染(なじみ)にも似たり 

 

   日記・1896(明治29)年5月30日

 

  それがしこの言葉、この心根にひとめぼれでありました。

 

  さらにナレーションは 一層の緊張感を放ちながら深く静かに流れます。

  結核を患い、死を目前にした一葉の恋歌、

 

 

(一葉)

  隔一夜恋

 

  あひみぬはひと夜ばかりをくれ竹の

  ふしのまどほにおもほゆるかな

 

 

ここでちょっと余談ですが … 

 

先日、この歌について意味がよく理解できなかったので Yahoo! 知恵袋 (直接、見たい方はクリックしてください)へ投稿して、回答をいただきました!(ありがとうございました!)

それで、この歌の意味するところは、

 

お逢いできない一夜は、竹の節と節の間が離れているように、とても長く離れているように思えます。ひとよ、のよには竹の節の間、という意味があります。ここでは竹の縁語として出しています。例としては、短い尺八(というか、竹の縦笛)をひとよぎりというのは、ひと節の長さの竹で作るからです。

これは、題詠のようですね。半井桃水とは一夜も離れないような関係ではなかったのではないかと思います。

 

このような回答をいただきました。なんとも一葉の切ない気持ちがひしひしと伝ってきますが … 切ないねぇ〜。

しかし、Yahoo! 知恵袋 ってほんと助かりますね!(そうとは思われないものも、ハッキリ言ってあるにはありますが、個人的には「なんでもあり!」これでよしと思っていますが、まぁ、ひとそれぞれでありましょう。)

 

 

また、他の質問に対しては、このような解説もありました。

… いずれにしてもお蔭さまでスッキリと晴れました!

 

「あいみぬは ひと夜ばかりを」会わないのは一晩だけなのに

「くれ竹のふしの」呉竹(淡竹)の節のように

「まどほにおもほゆるかな」会わない間が遠く感じられることだなあ。

「まどほ」は「間遠」。節と節の間と会わない間とを掛けた。

 

こちらも直接、見たい方は、Yahoo!知恵袋 こちらをクリックしてください。

 

 

 

               

 

                          

 

                 NHKBS プレミアムカフェ選 2017Jun16?より

 

 

 

 

樋口一葉が10年間書き続けた日記の最後に記したのは、緑雨のことだった。

 

(一葉)

  此の男が心中

  いさゝか解さぬ我にもあらず

  何かは 今更の世評沙汰

 

  日記・明治29年7月22日

 

この男の心中が

理解できない私ではない

どうして今さら世間の評判を

気にする事があろうか

 

ここで特番は終わりました。

 

 

 

 

 

先日のこと、特番のショックも冷めやらぬ暑い日でした。

台東区立、一葉記念館 へ行ってきました。

 

 其処にはたくさんの資料がありましたが、なかでも一葉の手紙(毛筆)がほんと綺麗でした。それはもう、一点の絵画のようでありました … しかしながら、残念至極!読めませんでした、そして当然のことですが意味が意味が分からない!たかが150年前?の手紙が読めない!日本人なのに日本語が読めない、分からない!(だいじょうぶか ?! 熱中症か? あっ、スズメバチか?)なんでやねん!(あのときのダルビッシュみたいに…)… 自分の不勉強を棚にあげて、それがし思いました、な、なんでここに訳文がないの !!! … はい、我儘もこの辺りで止めとこ。気を取り直して?あとは静かに見て回りました!(あっ、手紙によっては、きちんとその概略を記したものも、いくつかありましたので念のため … 記念館のご尽力に感謝です)

頓首

 

         

 

 

↑ 日比谷線の三ノ輪駅から徒歩で10分ほどでした( 一葉記念館サイトへ飛びます! )

 

 

 

 

                          

 

        あっ、 「一葉記念館」 の正しい住所は、竜泉3丁目18番4号です!

 

 

 

 

       この日の記念品は、冒頭の絵葉書とこちらの二点でした!

 

               樋口一葉

               筑摩書房

                                                                                                                          

 

              

     

    

      こちらが目次です、

 

  たけくらべ

   にごりえ

   大つごもり

   十三夜

     

     ゆく雲

     わかれ道

     われから

 

     雪の日

     琴の音

     闇桜

     うもれ木

     暁月夜(あかつきづくよ)

     やみ夜

     うつせみ

 

     あきあわせ

     すずろごと

 

     にっ記1

     塵の中

 

     恋歌九首

 

一葉の財産(井上ひさし)

 

     年譜

 

 

 

* こちらの話しがちょっとズシリときましたので全文をご紹介します。まったくの余談ですが、井上氏の作品は今まで特に興味がなかったので一度も読んだことはありませんでした。

 

 

一葉の財産                         井上ひさし

 

 その女(ひと)は近眼である。それもよほど近くに寄らなければ相手が誰だかも判らないぐらいひどい。外出するときは二つ違いの妹を伴い脇からたえず街の様子を教えてもらっていた。月夜の晩は人に手を引かれて歩いた。月夜だとなまじ少しは見えるから、かえって水ッ溜まりに落ちたりして危ないのである。歌がるたを取るときは、畳の上のカルタに噛みつくように目を近づけているので、彼女の頭が邪魔になり他の人たちが取りにくくなる。そこで歌がるたのたびに女友達から「眼鏡をかけてちょうだい」と文句を言われた。

 

近眼の女性の常で瞳はいつもキラキラと朝露のように輝いている。一重瞼の目元にぱらぱらとそばかすが散っていた。口もとはきゅっと締まって小さく、その口から調子の高いきれいな声で江戸弁が飛び出す。言葉使いは明晰だ。口の利きようは四通りあって、少し隔てのある女性にはお世辞がよくて、待合いのおかみさんのように人を逸らさず客待遇が上手である。人に擦り寄るようにしてものを言い、ときおり万事について皮肉な寸評を発して相手を笑わせるのが得意だった。笑うときは「ほ、ほ、ほ、ほ」と声を区切った。親身の女性には快活にしかし行儀よく喋り、他人の悪口は決して言わない。勝気なくせによく泣いた。尊敬する男性の前に出ると、ものやさしく、哀れっぽく、恥ずかしそうにし、そうでもない男性には突然、天下国家を論じたりして煙にまいた。

 

髪の毛はとても薄く、おまけに赤茶けている。その薄い髪(け)の前髪を小さく取って銀杏返しに結い、いつもきれいに梳き付けていた。肩こりがひどかった。背中がいつもごつごつと石のようで、よく文鎮で力まかせに肩を叩いていた。命取りの結核が進むにつれてこの肩こりが嘘のように消えて行った。

 

歌塾「萩の舎」(はぎのや)では、しばしば師匠の代稽古を務めた。教場は十二畳の座敷、表に俥を待たせた名門の姫君令嬢たちが紫の矢筈や黄八丈、お召しや糸織などその頃としては立派な身なりで、色とりどりの座布団に座っている。その前で彼女は源氏物語や枕草子の講義をした。普段は鼻筋の通った瓜実顔にまるで白粉気もなく過ごしているのだが、講義のときは小さな口にちょいと紅を引き、一張羅の真青な紬の羽織を着た。両手を袖口にすっぽり引っ込めて、その手を胸元できちんと掻き合わせ、いくらか前かがみになって講義を進めた。退屈しながら講義をしているときは髪の毛の一二本ほつれたのを眼の先でいじり、それを見つめながら「只今の言葉で申し上げれば、まあこうでもございましょうか」などとやっていた。が、熱が入ってくると、肩のあたりをぴくぴく震わせながら澄んだ声をさらに高くした……。

 

二十四歳六ヶ月の短い生涯のあいだに二十二の短編と四十数冊に及ぶ日記と四千首をこえる和歌の詠草をのこした樋口一葉の肖像を、彼女と実際に交際のあった人たちの証言を集めて忠実に再現すれば右のようになるだろう。

 

中に歌塾「萩の舎」というのが出てきたが、これは水戸藩士未亡人の中島歌子が小石川の安藤坂に開いていた私塾で、後世の研究科はこれを指して「明治の宮廷サロン」と称した。試しに門下生の名簿を調べてみると、たしかに権門の令嬢令閨がずらりと並んでいる。旧佐賀藩主鍋島家夫人とその令嬢、旧上総喜久間藩主水野家のお嬢さん、旧越後高田藩主榊原家のお姫様、旧肥前唐津藩主の妹御、もと元老院議官田辺太一の娘など、石を投げれば爵位もちの夫人や令嬢にあたるという具合だ。平民の娘たちもいないではないがいずれも家は金持だ。一例を上げれば一葉の親友だった伊藤夏子は日本橋の鳥問屋「東国屋」の娘である。しかも中島歌子は加賀前田家や佐賀鍋島家へ出稽古に赴くが、そこには皇后がお出ましになっていることも多い。「明治の宮廷サロン」は誇張ではなかった。

 

書店の書架に並ぶ一葉の評伝にはたいてい萩の舎の発会の記念写真が掲載されているが、一度その写真を念入りにお眺めになることをお薦めしたい。例えば明治二十年二月の発会記念写真では師匠の中島歌子は二列目に立っている。明治二十四年のそれでは三列目にいる。普通は最前列の真ん中がお師匠さんの指定席のはずだが、萩の舎の場合はお師匠さんが後ろに下がっているのである。つまり中島歌子は教え子に遠慮しているわけだ。それだけ教え子の身分が高いのである。

 

では当の一葉はどうか。士族の娘とは言うものの、その父は「生まれ故郷の甲州中萩原村を妻のあやめとともに出奔し、藩書調所の小使をふりだしに八丁堀同心に成り上った、いわば農民の身分を自ら否定した流民」(前田愛)だった。しかもその父を失ってからは戸主に祭り上げられ、一家の命運を担って世間の荒波に揉まれることになる。肩も凝るはずだ。初めは売り食い、次いで小説で生活の糧を得ようとするがそれも成らず、とうとう吉原近くの貧民街龍泉寺町で「乞食相手の荒物屋」(一葉)を開くことになる。一家の一月の生活費は十円前後、それなのに店の売り上げは月十五円、仕入れ代を勘定に入れればまったくの赤字である。この赤字を借金で埋め、その借金をまた新しい借金で返すという無謀な離れ業の毎日、挙句の果ては「銘酒屋」という最下層の私娼窟の集まる新開地の湿った家を借りて、界隈の躰をひさぐ無筆の女たちのために客寄せの恋文を代筆するところまで身を落とす。後世の読者は、この一葉の年譜を見て「あの天才作家がかわいそうに」と涙を流すが、じつはこれがよかったのである。

 

一葉は明治の女の最上層から最下層までを知っていた。つまり「一葉は垣間見ではあるけれども明治のトップを知っている。それから明治のいちばんどん底のところも知っている」(前田愛)わけで、これが一葉の財産になった。いや、知っていたというのもあるいは正確ではないかもしれない。前田愛さんの指摘によりかかってもう一押しすれば彼女は最上層と最下層の女を同時に生きていたのである。女たちの喜びや悲しみを描くのにこれほどよい位置につけていた作家を他に知らない。もちろん一葉の文学の特色はこれだけではない。和文というものが消滅する寸前に、それまでに現れた和文のすべてを総括(オーケストレート)するというチャンスに恵まれたこと、あるいは生きているうちから自分に戒名をつけて「死者の目」からこの世を見ていたことなど、彼女の文学を解明する鍵はいくつもあるが、ここでは一葉が明治の女性の全体を見はるかす位置に立っていたことを特記して解説に代えたい。もちろん自分が特別な位置に立っていることを直感し、その直感を充分に生かした彼女の巨きさにはやはり脱帽する外はないが 〜 「樋口一葉」筑摩書房 井上ひさし氏の解説(一葉の財産)より(全文)。

 

 

 

   

  

                  

    

 

   こちらは版が大きくて読みやすいです。今、読んでいる真っ最中なり … 。

 

 

 

              

 

 

 

                                    

 

ではでは。

 

以上ですが、きょうは(いつも?)ほんとダラダラとまとまりのない文章になってしまいました … どうかご容赦のほど。しかし、樋口一葉、ほんといろいろと苦労されたんですね! 返す返すも残念なことでした … 樋口一葉、ほんとに真っすぐに生き抜いたひとだ! と思います。もっともっと長生きして欲しかった。

合掌

 

 

… こんなこと言ったらやれ極論だ!言いすぎだ!と叩かれそうですが、今どきの作家たちはえらく楽ちんなことか! って、ふと思いました … 別に今の作家に恨みつらみはありませんが。この夏の終わりには、記念館再訪といきたいですね。そのときは憧れの都電荒川線(路面電車)に乗って行きます! のんびりと路面に揺られながら「早稲田発の一葉記念館行」です。

 

参考書籍は、「樋口一葉小説集」筑摩書房 「樋口一葉」筑摩書房 「樋口一葉」岩波書店 明治の文学第17巻樋口一葉」筑摩書房

 

 

 

p.s.,

i 冒頭、タイトルに「夏の夜の一葉は、哀しからずや」としましたが、結核という病魔に襲われてさぞ悔しかっただろうなと思います。今さらですが、あと半世紀?早くにストマイが発見されていれば … 。

合掌

 

ii   先日のこと、暑い暑い日に台東区竜泉にある 「一葉記念館」 に行って来ました。たくさんの資料を拝見したあとに来てよかったと思いました。ほんとよかったです … 受付の応対も丁寧でよかったです。また、行きたくなりました! 次回はのんびりと早稲田から路面電車(都電荒川線)で行こうと決めています。

 

iii   一葉の作品は「擬古文」と呼ぶんですか? … 少しづつですが慣れてきました!… ずいぶんと遠くにいってしまった明治時代の空気というか風にどことな〜く吹かれているようで、心地よく自然とうれしくなってきます … 同じように「注釈」も確かに面倒くさいけど、その時代を知る大切なツールと考えるとありがたいと感じます … それがし、この注釈は最初にページを繰ったときにザッと読んでから本文に入りますが、ひとそれぞれですね。

 

iv  この特番のラスト20分間をICレコーダーに録り、ウォークマンに転送、今、あのアジフライ定食(最近、生姜焼き定食もあり)のときに乗るJR車内で相も変わらずこっそりと聞いています … IC.Rec. は  aux で録ると一切の雑音は入らずにほんといい音ですよ。臨場感アップです!ヘッドホンの効果もあるとは思いますがリアルに役者の足音まで聞こえてきます( TVをみているときはまったく気がつかなかったですが )。

 

ではでは。

 

今日も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

車の運転は安全第一でお願いします。

 

 

 

 

2017年8月1日(火) 夏がやって来ました! 〜 今日から葉月です

  • 2017.08.01 Tuesday
  • 00:00

 

こんにちは

 

いきなりですが思いっ切り真夏を感じさせる、

真っ白な入道雲(今どきは積乱雲とか?)と真青な空が恋しい!

最近はず〜っと曇り空の毎日みたいで … でも、水不足が心配です。

 

お元気ですか?

 

今年も約束通りに? やって来ました、夏です、葉月です!

先日、久しぶりに暑いなか都内を歩きました。

 

お目当てはこちらでした!

 

 

 

それは、台東区立 一葉記念館 です。

 

 

 

 

 

 

 

ご覧のようにさっぱりとした展示室はよかったです。特に展示スペースのガラスの向こう側(壁)がとても近くて年寄りには見やすかった。展示されている絵や手紙などが一層のこと身近に感じられてうれしくなりました。なんでも広く、大きく造ればいいってもんじゃ、ありませんね 〜 !!!

 

はい、何故にいま、樋口一葉なのでしょうか?

近々、「夏の夜の一葉は、哀しからずや 」(パクりですが)… 明治という時代を疾風のごとく駆け抜けていった一葉の人生 … 切なさいっぱいの樋口一葉をアップしますので、お楽しみに! よろしくお願いします。

 

 

 

 

こちらは、なんと海水を飲む、アオバト!

 

 

アオバト 全長 33cm 撮影者: 大橋弘一 撮影地: 北海道寿都郡(すっつぐん)

雄も雌も緑色主体の姿をした美しいハト類です。雄は翼の一部が赤紫色で、ひときわ美しい配色です。九州以北のよく繁った広葉樹林で繁殖し、木の実などを食べますが、夏から秋にかけて群れで毎日のように海岸に現れ、海水を飲みます。この写真も海岸の岩場に現れた場面で、岩のくぼみに溜まった海水を飲んでいるところです。この珍しい習性は塩分やミネラル分の補給だと考えられています(日本野鳥の会・卓上カレンダーより)。

 

 

 

壁のカレンダーには、星を見る会・月と土星を見よう 広島・原爆の日(72回目) 立秋 山の日 日本新聞博物館・映画の中の横浜 処暑 などの文字が記されています。

 

 

 

 

 

 

【今月の有元利夫】

 

 

 

 

ガボット 53.0 × 45.5cm 1979年 ( 有元利夫 2017年版カレンダー・新潮社 より )

 

 

 

 

 

 

 

ガボット ( 1979年 )

 

 

 

 

 

 

p.s.,

i 前段にあります、日本新聞博物館は 「映画の中の横浜 〜 横浜で輝いたスターたち 〜 」と題したトークショーです。コオロギさん、ありがとう!… 赤ちょうちんが待っている!

 

ii 前段にて書きましたが、ただ今、「夏の夜の一葉・・・」をカキコ中であります、ファイナル・ラップです、苦手なS字をこなして最終コーナーを回って、ストレートが視界に入ってきました! 忙しいであります、喉が渇いています、お腹が空いてきたであります … こうして、先日、三時間ほど書き込んだあとに、あぁ 〜 !!!  少々霞んで見えていたタスクバー上のアイコン! クラッシュしました … 一葉の画面が一瞬で消えた!  正直、歳を年齢を強〜烈に感じました。幾日か前にも同じミスをおかしていたからガックリ! … 集中力が無くなって来た! 気をつけよう月夜の晩と霞んだアイコン ?! …… .m.(__).m.

 

 

ではでは。

 

今日もお暑いなか?最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

どうか、熱中症に気をつけてください!

マメに水分補給です!

 

それから、車の運転は安全第一でお願いします。

 

 

 

 

 

 

(2017Apr2)村上春樹 新作『騎士団長殺し』に込めた思いを語る〜毎日新聞インタビュー

  • 2017.07.03 Monday
  • 18:35

 

 こんにちは

 

文月に入りました。今朝は梅雨の晴れ間の間隙を縫ってツバメたちがあちらこちらで空虫戦?を展開していましたが、それがしは洗濯です( だいたい一日おきにやってますが、全自動!ほんと楽だぁ〜。そして(これがいいね!)雨が降りそうになってきたら直ぐに気象庁サイト(レーダーナウキャスト)で確認です。これほんと助かります。がんばれ、気象庁!

 

お元気ですか?

 

 

 

2017年4月2日?  毎日新聞

 

 

 

久しぶりですね、村上春樹へのインタビューです。コオロギさん、ありがとうございました … したっけ〜、愚図愚図してっから〜、はい、今回も少々薹が立ってしまいました、ご容赦のほど … 新作『騎士団長殺し』震災、再生への転換 と題された毎日新聞のインタビュー記事(2017Apr2?)の全文をご紹介します。興味のある方はどうぞお付き合いください。

 

尚、本文中には「核心に触れているネタバレ」が多く存在していますので、ご承知ください … 斯く言うそれがしも、びっくりするやらがっかりするやら? かなり複雑な心境なり! → そんな訳で未だに2部(メタファーの世界へいけません、二の足を踏んでいます!( いきたくない ?!  もう、ちゃぶ台返しだぁ〜 ?! )正直言って、一人称に戻ってくれたのはうれしいですが … いまは見事にフリーズしています。黄昏に飛びたったみみずくは行方知れずになってしまった! やれやれ。

 

 

 

        新作『騎士団長殺し』震災、再生への転換

 

 

 2月に長編小説『騎士団長殺し』(第1、2部、新潮社)を刊行した作家の村上春樹さんが、毎日新聞などのインタビューに応じた。新作に込めた思いや小説家の役割について聞いた。【構成・大井浩一】

 

 

          村上春樹さんに聞く

 

 複数巻にわたる大長編としては『1Q84』(2009〜10年)以来。400字詰め原稿用紙で2000枚に及ぶ。第1部が「顕れるイデア編」、第2部は「遷ろうメタファー編」と題されている。主人公は画家で、妻に突然別れを告げられた36歳の時の体験を中心として、一人称「私」で語られている。村上作品の長編では、久しぶりの一人称小説だ。

 

 「僕は最初、一人称でずっと書いてきて、少しずつ三人称に移行していった。『1Q84』を純粋な三人称で書ききったことで達成でき、もう一回、一人称に戻りたい気持ちがあった。元のフィールドに戻ってきたという感じは強かったが、ある種の主人公の成熟はあると思う」

 「騎士団長」はモーツァルトのオペラ「ドン・ジョバンニ」の登場人物に由来する。オペラの冒頭で殺されるシーンがあるが、執筆前にまず「騎士団長殺し」というタイトルが浮かんだという。「言葉の感触の奇妙さに引かれた。最初にあったのはタイトルと、(主人公が住む神奈川・)小田原の山の上というシチュエーション。画家というのは書いているうちに出てきた」

 妻と別れ、喪失感の中で描くべき絵を求める主人公が住んだ山の上の家は、友人の父親で高名な日本画家のもの。92歳の日本画家は高齢者養護施設に入っており、空き家になっていた。その屋根裏で「騎士団長殺し」と題する絵を発見した後、主人公は不可解な出来事に巻き込まれていく。

 

 また、谷間を隔てた向かい側に住む「免色」(めんしき)という変わった姓の人物から、肖像画を依頼される。免色はビジネスの成功者で54歳。広大な邸宅に一人で住む謎の人物だ。その設定は著者が愛読し、自ら翻訳も手掛けた米文学、スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』(1925年)を意識したものだ。「これは一種のオマージュ」と話した。真夜中に鈴の音を耳にした主人公はその音の元をたどるうち、井戸のような穴を見いだす。免色の協力を得て、その穴を解放すると、中には古い仏具のような鈴があった。作中でも言及されるが、これは「(江戸時代の作家)上田秋成の『春雨物語』に収められている『二世の縁』という話しをモチーフとして使った」と語る。古典というのは引用されることに価値がある。僕もいろんなものを引用するし、それが楽しい。優れた物語は入れ物としても力を持っているし、(引用は)有用なことだ」穴を解放した結果、絵の騎士団長と同じ格好をした「イデア」と名乗る不思議な存在が登場する。善と悪が複雑に絡み合う世界が繰り広げられ、血も流される。絵の中の人物たちに導かれて主人公が地下の暗闇を巡る展開もあり、従来の村上作品でおなじみの道具立てが登場するのはファンにとって楽しみだろう。

 

          一人称に戻る/新しい結論

 

 主人公はさまざまな試練を経た後、妻と再び生活を始めるが、離れている間に妻が身ごもった子供を自分の子として育てていく。物語の最後、時間は数年後の東日本大震災の直後に飛び、主人公が生き方への信念を語って終わる。喪失から再生への転換が描かれる。「僕の小説はオープンエンドというか、話しがオープンになったまま終わるというケースがほとんどだったが、今回は『閉じる感覚』が僕にも必要になってきたという気持ちがあった。最後に主人公が子供と一緒に生きていくのは、僕にとっては新しい一つの結論を示唆するものだ」

 そうした変化の背景には、一昨年秋に自ら車で福島県から宮城県にかけての沿岸を回った体験もあるという。「その経験は大きかった。再生につながっていく気持ちにも関連している。新しいものを作っていかないといけないなと。年齢的な責任感もあるのかもしれない」「東北の震災は、今の日本人のサイキ(精神)にものすごく大きい傷痕を残した事件だと思う。その時代を生きた人のサイキを書くには、(震災と)重なり合う部分がないとリアルではない」

 

 一方、「騎士団長殺し」と題する絵の背景には、ナチスのホロコーストや南京虐殺事件にまつわる歴史の傷も影を落としている。どのような著者の思いが込められているのか。

 「歴史というのは国にとっての集合的記憶だから、それを過去のものとして忘れたり、すり替えたりすることは非常に間違ったことだと思う。(歴史修正主義的な動きとは)闘っていかなくてはいけない。小説家にできることは限られているけれど、物語という形で闘っていくことは可能だ」

 

 

以上です。

 

がんばれ、村上春樹!

 

 

p.s.,

i たった今、思い出したんですが … しばらく前に、コオロギさんが話していたこと。そのむかし、作家の江藤淳が村上春樹と上田秋成はすごく似ている、同一線上にあるという感じだって言ってたよ! … そんなことをポツリと … こんど会ったときに、もっと詳しく聞いてみようと思っています。

 

ii それがし、えらそうに他人のことは言えませんが … いつの間にかこんなに?

村上春樹がいいおじさんになっていましたが、今でもフルマラソンとか走ってるんですかね?

… それにしてもいつごろ撮られたんでしょうか? 新潮社さん教えてください!

誰かぁ〜 !!! (失礼しました)

 

 

 

 

 

 

ではでは。

 

今日も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

車の運転はどうか安全第一でお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

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