(2019May27) 村上春樹 特別インタビュー 〜 小説家40年と「騎士団長殺し」… 毎日新聞

  • 2019.08.19 Monday
  • 15:35

 

こんにちは

 

ノロノロ飛行?の台風10号の動きが気になっていましたが・・・ 梅雨明けからは全国的に連日の猛暑です!… 熱中症予防は小まめに水分補給とか。気をつけましょう!

 

ちょっと間があいてしまった!済みませんでした。ちょっとしたトラブル発生の日々でありましたが、人生、いったい全体、何が起きるか知れません!… 70年も生きてるとほんとにいろいろなことが起きるもんですね。誠に人生いろいろであります!(やれやれ)。

 

お元気ですか?

 

さて、本題に入ります、春樹の最終章 膣でありましたね、さっそくスタートです!

… たいへんに遅くなりましてすみませんでした。 

 

 

       村上春樹さん 特別インタビュー    

      小説家40年と

            「騎 士 団 長 殺 し」 

 

 

と題された毎日新聞(2019May27)のインタビュー記事をご紹介します。興味のある方はちょっとおつきあいください。

 

 

 

 

2019年5月27日(月)付 夕刊 毎日新聞

 

 

 

 村上春樹さんの話は、自分が愛する作家たちと自作の関係へと弾んでいった。

 

   ×   ×

——「騎士団長殺し」には「免色渉」(めんしきわたる)という変わった名前の謎の資産家が登場します。「色を免れる」という名なので、多くの人が「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を考えました。

村上 確かにそうですね。でもそれは気がつかなかったな。この免色さんはフィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」のギャツビーへのオマージュなんです。

 

 

—— 確かにギャツビーは好きなデイジーの住む家が見えるところに住んでいますし、免色も自分の娘の可能性がある少女まりえが住む家を望める小田原郊外の山の中の豪邸に暮らしている。

村上 ギャツビーは貧乏から成り上って、人目を惹く生活をします。それが彼の目的だから。でも免色さんは割と普通にやっています。クールに、というか。だからパーソナリティーとキャラクターは違う人です。。ただ状況を借用しただけです。

 

 

—— その免色が「私」に自分の肖像画を描いてほしいとやってきます。免色が絵を描いてもらうことは「交流」だと話す。お互いの一部を交換し合う。「私」も亡くなった妹小径(こみち)に対して、交流を思うし、まりえも同じように考えている。交流という言葉が印象的です。

村上 限られた登場人物しかいないわけだから、彼らが互いに何かを与え合わなくては、物語は成り立ちません。実際に「私」の敷地に穴を出現させるのは免色さんです。彼がいなければこんな話はそもそも起きない。

 

 

   少 し ず つ 与 え 合 う 交 流 の 形  

 

 

—— なるほど。免色が業者を読んで来て、掘ったからですね。

村上 そういう意味では、この物語においてはコミュニケーションが、すごく大切な意味をもってきています。以前の僕の小説には、人々の間のコミュニケーションがそれほどなかったんです。一対一の人間関係の集積でした。登場人物はかなり孤立して、その多くは名前さえ持たなかった。でも書き続けているうちにだんだん、複数の相互交流が書けるようになってきた。「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」も、複数の人たちが交流する作品です。

 

 

—— 登場人物は限られていますが、交流という面からすると、「騎士団長殺し」は複合的なコミュニケーションが書かれた作品ということですね。

村上 いろいろな人物が互いに少しずつ与え合うという感覚は、けっこう大事な部分です。「ノルウェイの森」以前は、コミュニケーション自体をあまり信じていない、あるいは頼っていないという作品が中心でした。でも「ノルウェイの森」以降は、コミュニケーションがないと人は生きていけないという世界にだんだんなっていく印象があります。

 

 

—— そして「騎士団長殺し」の大きな特徴は久しぶりの一人称で書かれていることだと思います。

村上 最初は一人称で書き出し、段階的に三人称に移行してきました。

 

 

—— 初期作品の一人称「僕」が印象的です。でも阪神大震災を反映した連作短編集「神の子どもたちはみな踊る」では、すべて三人称となった。

村上 そして「1Q84」は完全三人称の長編です。そしてそこから、もう一回、一人称で何ができるだろうと思ったんです。

 

 

—— 一人称でできて、三人称だと難しいということがありますか。

村上 やっぱりモノローグは一人称の方が語りやすいですよね。一人称は素直に書けるし、読者が「私」に同化しやすい。同化できたなら、作家として嬉しいです。

 

 

—— なるほど。

村上 それに「グレート・ギャツビー」も一人称なんです。あと僕が好きなチャンドラーの「ロング・グッドバイ」も、さらにサリンジャーのキャッチャー・イン・ザ・ライ」も一人称です。これらはみんな僕が翻訳したことがある本なんです。不思議ですね。

 

 

 

 

    

 

 緤斌未い辰僂い離▲淵蹈哀譽魁璽匹鯒悗法◆岾な佞離フカ」について、文芸評論家・湯川豊氏と小山鉄郎共同通信編集委員のインタビューを受ける村上春樹さん=2003年2月11日、神奈川県内で 臑湿紊気鵑翻訳した「グレート・ギャツビー」「ロング・グッドバイ」「キャッチャー・イン・ザ・ライ」

 

 

 

  暗 部 の 先 に「許し」は あ る  

 

 

—— 「騎士団長殺し」の冒頭部に「私」と妻が離婚届に署名捺印したが、「結局もう一度結婚生活をやり直すことになった」とあります。

村上 体内めぐりのように、闇の中をぐるっと回って元通りになるのが話の骨子なので、最初にそのことを示しておきたかった。読者に対しても自分に対しても。

 

 

—— 最初に結論が書いてある長編は初めてでは。

村上 そうですね。これまでの僕の話は、失われれば、失われたままという話が多かったかと思う。でも今回は回復する話なんだと最初から考えていました。だからその宣言のような言葉を冒頭に置くことが、僕にとって大事なことだったんです。

 

 

—— そして、物語の最後には「私が免色のようになることはない」「なぜなら私には信じる力が具わっているからだ」と書かれています。

村上 免色さんは、まりえという少女が自分の子供かどうか、それが分からない人ですね。

 

 

—— 心からわかりたいと思っていない人では。

村上 よその世界と繋がりを持つか、持たないかということの、その狭間にいる人です。何かに自分がコミットしているのか、していないのかということが自分でもよくわからない。自分ではすべてを把握しているように思っているみたいだけれど、本当はよくわかっていない。バランスを保ちながら、狭間を静かに彷徨っている。

 

 

—— そういう免色渉と「私」は違うのですね。

村上 「私」が免色さんと一番違うのは、奥さんのことを好きなことなんです。奥さんが去っていっても気持ちが変わらない。戻ってくれば、もう一度最初からやり直そうと思う人なんです。そういう形のコミットメントを彼は求めている。

 

 

—— 何がそうさせるんでしょうか。

村上 もちろん愛なのですが、それ以上に、人と人との繋がりの信頼感というものが大事なことになります。免色さんには、そういう感覚が欠落しているんじゃないかな。

 

 

—— 騎士団長を殺して、「私」が心の底の暗闇の世界に入っていく場面があります。心の闇を書いてきた村上さんですが、最も深い闇の世界かと思いました。

村上 やはり、一番暗いところを抜けないと、回復はないと思うんです。一度出て行った人を再び受け入れるということは「許し」です。許しというのは、本当に暗いところをくぐって、そこから抜け出すことによって、初めて出てくる感情だと思う。

 

 

—— 暗闇を進んでいく「私」の深い孤独な感覚が身体性をともなって伝わってきました。

村上 許しの感覚は、善とか、悪とか、光りとか、闇とか、そういう判別を越えたものです。それを得るためには、「騎士団長」という「想念」をいったん自らの手で殺す経験が必要です。そうすることで初めて「許し」というものが得られるのではないかという気がします。

 

 

—— 「騎士団長殺し」もそうですが、村上作品は世界中に翻訳され、各国にたくさんの読者がいます。世界の読者たちが、村上作品のどんなところに惹かれて読んでいるのか。村上さん自身はどのように感じていますか。最後にお聞きしたい。

村上 外国に行って驚くのは10代、20代の若い読者が多いことです。日本の読者より、目に見えて明らかに若いです。彼らを含め、外国の読者が求めているのは、ある種の自由さではないかと思います。

 僕の文章はいわゆる文学的な文章ではなく、プレーンな(わかりやすい)自由な文章です。言い換えれば使い勝手のいい文体です。そういう特徴は翻訳されてもたぶん変らないのだと思います。コツさえつかめばそれを用いて、まわりの物事の意味や心情を自由に切り取ることができる。外国の読者たちは、そのユニヴァーサルに自由な感覚を求めているのではないかという気が最近はしています。あくまで直感的な意見ですが。(聞き手は文芸評論家・湯川豊氏、共同通信編集委員・小山鉄郎)

 

 

以上です。

きょうも最後までおつきあいくださいまして、ありがとうございました。

車の運転は安全第一でお願いします。

ではでは。

 

p.s.,

免色さん、ほんと変わった名前ですねぇ〜!… 実は、めんいろで入力してました!

 

 

 

2019年8月6日 広島 原爆の日 〜 被爆から74年です

  • 2019.08.06 Tuesday
  • 08:15

 

こんにちは

 

今年も、そのときは静かにやって来ました。

2019年8月6日 午前8時15分、広島は被爆から

74年です。

 

 

今年も平和記念公園には行けませんが、

こころから犠牲になられた方のご冥福を

祈ります。

合掌

 

 

 

   

 

     2010年8月14日

 

 

p.s.,

毎年のように感じますが、この国の政治家たちの核兵器廃絶への本気度を疑います!

… 核兵器廃絶への誓いを新たにがんばろう、 H I R O S H I M A  !!!

 

 

 

2019年8月1日(木)梅雨がやっと明けて、きょうから葉月です!

  • 2019.08.01 Thursday
  • 04:43

 

こんにちは

 

今年の梅雨はほんと長かったですね!

2019年の夏がやってきました … 久しぶりに大きな花火大会に行きたくなりました。

 

 

 

 

 

きょうの久保田万太郎さま … お盆も近いし …

 

 

  亡き人に肩叩かれぬ衣がへ     

 

  久保田万太郎

 

 

 

 

 

  

 

カツオドリ 全長: 70.0cm 英名: Brown Booby

国内では伊豆諸島や小笠原諸島、硫黄列島、トカラ列島などで繁殖し、その周辺の海域に生息する海鳥です。魚群を見つけると細長い体勢になって矢のように急降下し嘴から海中に突っ込み捕食します。カツオなどの魚群の居場所を教えてくれる鳥としてこの名が付けられました(撮影者: 石田光史 撮影地: 東京都小笠原諸島 日本野鳥の会卓上カレンダーより)。 

 

 

壁のカレンダーには、立秋 山の日 お盆 原爆の日・Wikipedia 向田邦子命日・Wikipedia 処暑 などの文字が記されています。

 

 

 

【今月の有元利夫】

 

 

 

 

 

 アルルカン 27.3 × 22.0cm 1974年

 2019年1月1日発行 新潮社 有元利夫カレンダー2019   より

 

 

 

p.s.,

ただ今、村上春樹特別インタビューの最終章、膣を書き起こし中です。

いましばらくお待ちください!

コオロギさん、ありがとうございました。

 

 

 

 2019年5月27日付夕刊 毎日新聞

 

 

 

ではでは。

 

きょうも最後までおつきあいくださいまして、ありがとうございました。

熱中症に気をつけましょう!… (それがしだけかも?)最近、ふと気がついたら部屋の温度が30度! なんてことがよくあります、危ない!

 

 

 

 

 

    

     2009年 夏  京都 三千院にて

 

(2019May22) 村上春樹 特別インタビュー 〜 小説家40年と「騎士団長殺し」… 毎日新聞

  • 2019.07.29 Monday
  • 05:21

 

こんにちは

 

なんか東海地方は梅雨が明けたとか?

誠!(銀座のカラス 椎名誠)関東はまだかぁ〜 !

きょう明日にも梅雨明けとなりそうですが、早く明けて欲しい!

・・・ 2019年の夏が来る!

         

 

    

      2019年5月22日夕刊 毎日新聞

   

それがし、どこかで見た顔だと思っていたら … 思い出しました、詳しいことは知りませんがあのスケートボードの堀米優斗(ほりごめ ゆうと)さん! どうです、うりふたつでしょ?! … 2019Aug3 18:45 add.         

 

 

さて、本題に入ります ⇨ 

 

その前に、『 生身の人間を通過させる物語を書きたい!』と熱く語っています。

がんばれ! 村上春樹!

 

 

 

     村上春樹さん 特別インタビュー                                                       

     小説家40年と「騎士団長殺し」 

 

 

 

と題された毎日新聞(2019May22)のインタビュー記事をご紹介します。興味のある方はちょっとおつきあいください。

コオロギさん、いつもありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 2019年5月22日付夕刊 毎日新聞

 

 

 

 

村上春樹さんの話は「殺し」と「再生」について展開していった。

 

   ×  ×

 

—— 「騎士団長殺し」の題名通り、この小説では騎士団長が殺されます。「ドン・ジョバンニ」の冒頭で一度殺される騎士団長が、小説の中でもう一度殺されるわけです。

村上 僕の小説のタイトルに「殺し」という言葉が入るのは初めてかと思います。でも、例えば「ノルウェイの森」も自殺する人が多い物語ですが、その人たちは、自分で自分を殺す人たちなのです。あの小説でも死ぬこと、つまり殺すことが大切な意味を持っていました。

 「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」でも「世界の終りに入っていくことは死と同じです。「海辺のカフカ」で「僕」が深い森に入っていくのも死の世界に入っていくことです。

 

 

—— 「1Q84」では、カルト宗教のリーダーが自分を殺せと、女主人公の青豆に語っています。彼女が愛する天吾を生き残らせるためにはリーダーを殺せと言うのです。

 今度の「騎士団長殺し」では、行方不明になっている少女まりえを取り戻すためには、騎士団長を殺せと、騎士団長自身が言います。そして、主人公が出刃包丁で騎士団長の小ぶりな心臓を刺し突くのですね。

村上 もちろん物語の中のことですが、その殺すときの感触が大切になります。「海辺のカフカ」ではジョニー・ウォーカーが猫をメスで殺します。あの切り裂く感触が重要なのです。物理的な手応えというか。

 

 

     死 と 再 生 の 物 語 フ ィ ジ カ ル に 

 

 

——  さらに詳しく、話していただけますか。

村上 殺す行為は、神話的に言えば再生です。何かを殺して、再生する。父親殺しという神話もありますよね。何かを殺すことで新しい生命が生まれる。それは神話ではよくある話です。死んだ体から芽が出てきて、みたいな。日本の古事記にもそんな話がありますね。

 

 

——  死と再生の話ですね。

村上 現実の世界で、生身の生きている人間を殺すことはできません。しかし、「騎士団長殺し」のような物語の中で「殺す」ということを人は疑似的に体験することができます。これは物語の重要な役割の一つです。そしてこの物語において「イデア」としての騎士団長を「殺す」ことは、象徴的な行為としてどうしても必要なのです。

 

 

 

     

 

 

 

 

——  他の村上作品にも共通したことですか。

村上 僕は小説を書き出した頃からフィジカルな効果というものをすごく目指していました。例えば「風の歌を聴け」の読後に「ビールがすごくのみたくなった」という人が多かった。それは僕にとってとても嬉しいことでした。

 

 

——「ノルウェイの森」もそうですか?

村上 「ノルウェイの森」ではセックスの感覚をできるだけリアルに、直接的に書きました。そのことでいろいろ批判されたり、嫌われたりしましたが、でも触知できるリアルさは、僕にとってすごく大事なことなんです。それを抜きにしては物語は書けない。

 日本の近代小説には、直接的な感触がリアルに書かれたものは意外と少ないような気がするのですが、僕が全作翻訳したレイモンド・カーヴァ―の小説には直接的な感触がたくさん描かれていますよ。そういうところから少しづついろんなものを学んできました。

 

 

——「騎士団長殺し」では、出刃包丁の刃先が騎士団長の細い体を突き抜け、背後まで突き出る。騎士団長の白い衣服も主人公の手も、真っ赤な鮮血に染まっています。

村上 実際に自分で包丁を持って、相手を突き刺し、血しぶきが飛び散る手応えが、物語という通路を通して読者にじかに伝わることが大切だと思っているんです。あくまで一つのシミュレーションとして。フィジカルな部分からしか生まれてこないものがあります。

 

 

    心 の 闇 に 向 き 合 う 軸 を   

 

 

——  この小説の主人公は画家です。油絵の肖像画を描いています。

村上 油絵を描いたことがないので、本で学んで書きました。でもあとで何人かの絵を描く人に訊いたら、間違ったところはとくにないと言われました。絵も小説も、ゼロからものを創りだすという基本は同じですから。

 

 

——  主人公が滞在する家は高名な日本画家・雨田具彦の家です。その雨田が若いとき、ウィーン留学中に、ナチス・ドイツによってオーストリアが併合されます。その体験が書かれています。また同じ頃に、雨田の弟である継彦が日中戦争に従軍して体験した南京戦のことも描かれています。

村上 物語は主人公が暮らす家の敷地から騎士団長を掘り出すところから、大きく動き出します。一種の過去を引っ張り出してよみがえらせる話です。

 

 

——  騎士団長は「歴史的な繋がり」「過去からのメッセンジャー」かもしれないと村上さんはおっしゃっていました。

村上 どれだけ穴を掘って隠しても、出てくるときには出てくるんです。僕らは歴史というものを背負って生きていて、それはどれだけ隠しても必ず外に出てくる。歴史は、自分たちが背負うべき集合的な記憶なのだと、僕は考えています。

 

 

——  村上さんは、戦後の1949(昭和24)年生まれですね。

村上 国家の論理によって大きな戦争がおこなわれ、人々が殺し合った生々しい記憶が、まだ空気に残っていた時代でした。戦争が今も絵空事ではないという意識は強くあります。僕らが固い地面だと思っているのは、実は実は軟らかな泥にすぎないのかもしれないです。

 

 

——  戦争のような人間が持つ暴力性は現代社会の中でもありますか。

村上 僕が小説の中で、手探りで用心深く扱ってきた、心の底の魑魅魍魎や闇の世界が、今のSNS(会員制交流サイト)とかのインターネットの仕組みの裏から、我々の表の世界にじわじわと忍び出してきている気がします。

 心の底の闇の世界に潜む暴力性のしるしのようなものを、日常的なものごとの中に感じないわけにはいかないのです。過去から、そんなものがよみがえってくるような恐ろしさを感じることがあります。

 

 

——  そのような社会の中で作家が果たすべき役割はどんなことでしょうか。

村上 僕ら小説家は自由に物語を作っていく。でもその自由さの中に一本の筋として、自然なモラルが無くてはいけないと思います。基準となる「想念」をしつらえていくのは小説家の責務です。たとえそこでどろどろの悪が描かれているとしてもです。

 

 

——  心の闇の世界を探る仕事では、1995年に起きたオウム真理教信者による地下鉄サリン事件の被害者らへのインタビュー集「アンダーグラウンド」がありますね。

村上 それを書いている時、小説家として、麻原彰晃が信者に伝えた物語みたいなものに、打ち勝つ物語を作り出さなくてはいけないと思いました。オウムの時代には宗教に力がありました。でも現代では宗教よりはSNSの方がもっと直接的で強力な拡散力を持っているように感じます。SNSそのものが悪だというわけではないけれど、そういう力が現実に機能していることを忘れてはならないでしょう。

 

 

—— 「騎士団長殺し」はそのような力と対抗する物語でもありますか。

村上 SNSに表れる暴力性はあくまで断片的で、繋がりを持っていません。僕は個人的には物語というものは、長ければ長いほどいいんじゃないかと考えています。それは少なくとも断片ではないからです。そこには一貫した価値の軸がなくてはならない。そしてそれは時間の試練を乗り越えなくてはならない。

 

 

——  物語の力ですね。

村上 言葉を通して、何かを実際あった出来事のように人に体験させるのは、小説にしかできないことです。そういう物語を経験するかしないかで、人の考え方や、世界の見え方は違ってくるはずです。生身の人間を通過させる物語を書きたい。小説が持つ、その力に本当に期待しています。(聞き手は文芸評論家・湯川豊氏、共同通信編集委員・小山鉄郎)= 膣 は27日掲載

 

 

きょうは以上です。

 

 

p.s.,

最終章の 膣 は近日中にアップします! コオロギさんへ、ウナ電だぁ—! 

 

 

 

 

ではでは。

 

きょうも最後までおつきあいくださいまして、ありがとうございました。

車の運転はどうか安全第一でお願いします!

 

 

 

 

 

(2019May20) 村上春樹 特別インタビュー 〜 小説家40年と「騎士団長殺し」… 毎日新聞

  • 2019.07.22 Monday
  • 00:33

 

こんにちは

 

 

 

 

 

      京都アニメーション 放火事件  

      心からお悔やみ申しあげます

      合掌

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ数日前から、朝晩、しっかりと蒸し暑くなってきたように感じます。

そろそろ梅雨明けですかね?

ご覧の通りに関東地方に掛る梅雨前線は風前の灯前線?

最早、よいお歳を ──となっていますが用心に越したことはありません!

最新の情報に注意しましょう!

それでも、あと少しで夏がやって来ますよ 〜!

 

 

 2019July21 気象庁サイトより http://www.jma.go.jp/jp/g3/

 

 

 

 

 久しぶりですね、村上春樹へのインタビューです。コオロギさん、ありがとうございました … しかし、今回もぐずぐずしてしまい、少々薹が立ってしまいました … ご容赦のほど。

 

さて、本題に入ります、

 

村上春樹特別インタビュー                                                     

小説家40年と「騎士団長殺し」 

 

と題された毎日新聞(2019May20)のインタビュー記事をご紹介します。興味のある方はどうぞお付き合いください。以下、記事全文です。

 

             

 

 

 

 

  2019年5月20日付夕刊 毎日新聞

 

 

 

 

 村上春樹さん 特別インタビュー                                                  

 小説家40年と「騎士団長殺し」

 

 

 今年デビュー40年を迎えた作家・村上春樹さんに東京都内で会い、インタビューをした。最新長編「騎士団長殺し」で書きたかったこと、40年間の自作を貫き大切にしてきたもの、小説の描き方の変化、さらに現代社会の中で物語が果たす重要な役割と小説家の責務などを巡って、村上さんは率直に語った。(聞き手は  文芸評論家・湯川豊氏  、共同通信編集委員・小山鉄郎  )

 

 

意識の底の魑魅魍魎を探る

 

 

 

 

 

   

村上 ちょうど40年前の5月に、群像新人賞をもらいました。授賞式は確か5月8日。会場は新橋の第一ホテルでした。

 

 

── 40年間、現役で出ずっぱり。夏目漱石でも作家活動は10年ほどです。休まず小説を書き続けてきた、本当に珍しい作家ですね。

村上 10年くらいごとに節目があって、その節目ごとに小説や文章のスタイルが変化してきて、自分でも書いていて飽きなかった。いつも新しい目標があった。それがよかったのではないかな。

 

 

── その多くの作品のなかで文庫が出たばかりの長編「騎士団長殺し」についてまずお聞きしたい。

村上 これは題名が最初なんです。 もちろんモーツアルトのオペラ「ドン・ジョバンニ」から思いついた題ですが、「騎士団長殺し」という言葉の不思議な、不穏な響きに心を惹かれて、そういうタイトルで日本を舞台にした物語が書けないものかと、そこから始まったんです。

 

 

── 題名だけですか。

村上 「海辺のカフカ」のときもそうですよ。「海辺のカフカ」というタイトルが先にできて、そこからどういう物語ができるだろうかと考えていくんです。だから物語が立ち上がって、実際に書き始めるまでにけっこう時間がかかります。先に題が決まらなかったのは「ノルウェイの森」ぐらいかな。あれは最後まで題名が決まらなかった。

 

 

── 確か「雨の中の庭」も題の候補だった … 。 

村上 それと、今回は上田秋成の「二世の縁」という物語が、どこかで繋がらないかと思いました。

 

 

── 「春雨物語」の一話。地中から即身仏(断食死し、ミイラ化した行者)を掘り出す話ですね。

村上 東北を旅して幾つかのミイラを実際に目にしたことがあります。たまたま京都の古本屋でミイラの作り方みたいな内容の本を見つけて読んだりもしました。

 

 

──「海辺のカフカ」にも、上田秋声の「雨月物語」が出てきました。

村上 秋声は好きです。とくに「二世の縁」が好きなんです。即身仏を掘り出したら、ろくでもないやつになっていたいう話。上田秋声という人は世の中をすねたひとだから、そういう屈折した話を書くんです。ただの怪異譚ではない。 

 

 

── なるほど。

村上 僕の父親の実家は京都の浄土宗のお寺です。父親が死んだときに、やはり浄土宗のお寺の住職がお経を読んでくれたんです。その住職と話したら、そのお寺には秋声の墓があるというので、お願いして見せてもらいました。みるとお墓に蟹が彫ってあるんです。なぜなのかを聞いたら、世の中をすねた秋声が、横にしか歩けないものを墓に彫ってくれと言い残して、死んだんですって。

 

 

── おもしろい話。

村上 秋声は晩年、そこの寺でちょっとお世話になっていたようです。

 

 

── その秋声「二世の縁」と「騎士団長殺し」が重なっていく…。「騎士団長殺し」は、主人公が住む家の敷地内の雑木林を掘ると、昔にあった「穴」が出現する物語。

村上 僕が書く話は、無意識というか潜在意識というか、意識の底にあるものを探求していくことが、自然にテーマになってしまいます。意識を掘っていくと、その底にあるのは一種の魑魅魍魎です。そういう暗闇の中から何かを引っ張り出してくるのかというのは、最終的には勘に頼るしかないですよね。意識を集中して勘に身を任せるしかない。ロジックやら前例に頼っているわけにはいきません。ある意味危険なものですから。

 「羊をめぐる冒険」では「羊男」でした。「ねじまき鳥クロニクル」では「井戸<壁抜け>していったところにある世界」でしたし、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」では「やみくろ」でした。

今度は「騎士団長」が出てきたわけです。

 

 

 

 

   

 

 

 

 

  内と外 入れ替えること

 

 

── 騎士団長が登場する場面を心待ちにして読みました。身長60造曚匹如△わいいですね。

村上 あまり大きいと扱いがたいへんなんです。どうしても威嚇的になりますしね。小さい方がコンパクトで、集中的で扱いやすいんですよ。すべてのサイズが均等に縮小されている。一つの存在ではあるけれど、日常からは隔絶されている。

 

 

── 「海辺のカフカ」ではフライドチキン店の人形であるカーネル・サンダーズやジョニー・ウォーカーという人間ならざる存在が登場しました。でも、これだけしばしば登場して、物語を動かしていく人間ならざる存在は初めてです。

村上 確かに騎士団長のようにずっと出てくるのはなかったですね。

 

 

── その騎士団長は自分は「イデア」だと宣言しています。つまり「観念」だ、と言っている。

村上 その通りなんですが、意味を一つに固定するのは無理があると思います。書き終えてから思うことですが、騎士団長は登場人物たちのオルター・エゴ(分身)の集合体かなとも思うんです。それぞれの人物の違う側面を映す鏡のようなものかもしれない。

 それともう一つは、歴史的な繋がりというか、過去からのメッセンジャーかもしれない。ただし、そういうのはどれもみんな一つの可能性であって、正解は僕にもわからない。読者に其々考えてもらうしかない。

 

 

── 中立的な存在のように書かれていました。

村上 善なる存在とは言いませんが、悪ではないですよね。そういう価値観を超越した「導く者」でもあると思います。そして誰にでも見えるものではない。見えるものにしか見えない。

 

 

── その騎士団長の言葉遣いが印象的。「あらない」という言葉をつかうし、相手が1人しかいないのに、いつも「諸君」と語りかけています。

村上 そういうのをどう訳せばいいのか、翻訳者たちはずいぶん困ったみたいです。

 

 

── 常に「諸君」と語りかけられる主人公は、騎士団長には「二人称単数」がないみたいだと感じている。そして「あらない」は「ある」の否定形で、やっぱり観念的な存在だと思わせる言葉です。

村上 そうです。ドイツ語の哲学書の翻訳書みたいな感覚もありますね。「あらない」はドイツ語の「ニヒトザイン」(存在しない)という感じですかね。僕は翻訳をずっとやっているので、一つの言葉をいろんな形に置き換えることは割と慣れています。だから自然とそういうものが浮かんでくるのかもしれない。言葉の響きって、僕にとってはすごく大事なんです。音楽の影響もあるかもしれないけど。

 

 

── たくさん翻訳もやり、海外に行くことも多い。長期間、外国に滞在したこともある。でも村上作品の長編はすべて日本を舞台に書かれてきました。この「騎士団長殺し」も日本が舞台です

村上 僕は、「内なるもの」と「外なるもの」とを入れ替えていくことに興味があるのかもしれない。例えばこの小説では、西欧的であるはずの「騎士団長」が、日本の飛鳥時代の衣裳で登場します。だから読者もこれはいったい何だろうと、その違和感に興味を持ちます。彼が「ドン・ジョバンニ」そのままの格好で出て来たら話にならないですよ。

 

 

── 確かにそうかも。

村上 僕がデビューした頃は、海外渡航ものみたいな作品が多かった。でも僕はそういうものにはあまり気持ちを惹かれなかった。それよりは意味の交換作業みたいなものに興味があったんです。精神的物々交換というか。そのためには小説言語の洗い直しが必要でした。既成の文体ではそんなことはとてもできなかったから。

 

 

── その日本を舞台にした作品が、海外に翻訳されていくわけですね。

村上 古代日本の衣裳をまとった騎士団長という「イデア」「観念」が、文化の違いがあっても移行可能であるということだと思います。

 一方で同じ観念であっても、それが根付く土壌によって、意味の違いが出てくる。そのズレ方と重なり方というものに興味を持って書いているのです。 

は22日掲載 

 

 

今回は以上です。

 

 

 

p.s.,

i 先日のこと … 15年間使い続けた docomo から rakuten へ引っ越しました。いくらなんでもたまにしか利用しないスマホに、ひと月、8000円は高過ぎる!〇〇サービス?〇〇値引き?小出し小出しのせこいやり方にいい加減、切れました!とてもじゃないけどつき合いきれませんでした!docomoかしこもグッバイ! そこでひと月1500円の楽天モバイルへ引っ越しました!  SIMの差し替えとメール設定に少々戸惑ったけど、難なく終了できました … よかったらみなさんもご一考を!

 

今回、携帯番号はそのままですが、メールアドレスは変更となりました! docomoに違約金 8000円は取られるし、でもこの歳になるとメールソフトよりも LINE が単純で解り易くて … 会話の前後のつじつまが合って使い易いし重宝しています!なのでメルアドの変更は痛くも痒くもなし!ダメージはまったくありません!… しかし、LINE はほんとに便利ですねぇ!今や世界中で4億人ものひと達が利用してるとか!

 

 

 

ii   今回のインタビューについて個人的な感想をひと言 … 騎士団長のつかう「あらない」… 云々、この辺りから俄然興味が湧いてきたように思います。スタートしてからしばらくはどことなく、のら〜りくらり感が強くて言っていることは理解できるけど、いまいちフォーカスが貧弱で退屈していたけど・・・ 次回の が楽しみであります!

の原紙はコオロギさんからはとっくの昔にいただいています。今日明日にでもがんばって書き起こしができれば・・・あっ、タラればは止めておきましょう! はぃ、がんばるのみですね。

 

 

 

iii こちらが 版であります、はぃ! 日々、書き起こしにがんばります!

     少々、お待ちくだされ!

 

ところでこちらの春樹はずいぶんと若い!であります! 因みに 1987年9月7日、東京・千駄ヶ谷にて。このとき「ノルウェイの森」刊行時で共同通信のインタビューを受けていました。

 

 

 

 

  2019年5月22日付夕刊 毎日新聞

 

 

 

 

iv 先日、小学校6年生のときのクラス会に参加してきましたが、残念なことに地元のとある宗教団体に乗っ取られておりました? 完全に私物化されておりました …

 

 

 

 

 卒業してから60年が経ち、懐かしさもピークに!この日は楽しかったけど、参加者は激減していました! (こんなところでイヤな話で済みませんね!) みなさんに於かれましてはどうかお気をつけください! … と個人的にですが危惧の念を抱きます。

しかし、歳を重ねるといろんなことが起こります。ねぇ、拝啓 佐藤愛子様  弊blg. 「九十歳。何がめでたい」佐藤愛子著

 

 

ではでは。

 

 

以上です!

きょうも最後までおつきあいくださいまして、ありがとうございました。

車の運転はどうか安全第一でお願いします。

 

 

 

2019年7月1日 梅雨のさなかにふと思い出すこと…白洲正子のかくれ里?いいね!… きょうから文月です

  • 2019.07.01 Monday
  • 07:37

 

こんにちは

 

いきなりですが、先夜、丑三つ時にふと思ったこと …

 

 

 

  命二つの中に生きたる桜かな 

               芭蕉

 

 

 

 心を分け合った二人のあいだにパッと開いた花が眼に見えるようだ。そのとき土芳は同じ句をもって返したときくが何も言えなかった気持ちがよく分かる。十七字のなかにこれほど多くの感情を盛り込んだ句を私は知らない!… 白洲正子
 

 

  

 

   近江山河抄 

  白洲正子

   1994年3月10日第一刷発行

   2018年10月10日第三七刷発行

   発行者──渡瀬昌彦

   発行所──株式会社 講談社

 

 

 

        目次

 

  近江路

  逢坂越

  大津の京

  紫香楽の宮

  日枝の山道

  比良の暮雪

  あかねさす 紫野

  沖つ島山

  鈴鹿の流れ星

  伊吹の荒ぶる神

 

  人と作品 前 登志夫

  年譜   森 孝一

  著書目録 森 孝一

 

 

 ここでほんのさわりを … この章をかりに「近江路」としたが、考えてみるとそんな名前の道はどこにもない。そのかわり、東海道、中山道、北国街道、若狭路など、そしてそれらを結ぶ間道が縦横に通っており、このようなところは他にはあまり見られないと思う。もし、それらの古い街道が、通過するあいだを近江路と呼ぶなら、それこそ近江の特徴を現しているといえよう。風光明媚なこの国は、あらゆる点でそういう宿命を負っているらしい。湖水からのぼる水蒸気に、野山にはいつも霞がただよい、縹渺とした空気がたちこめている。芭蕉が近江を愛したのも、そういうところに、旅情をそそる何ものかを感じたのではなかろうか。

 

    水口にて二十年を経て故人に逢ふ

  命二つの中に生きたる桜かな           (野ざらし紀行)

 

 東海道は、草津で中山道とわかれて南下するが、一番はじめに来る主要な町が水口である。その頃は甲賀郡水口村といった。貞亮二年、芭蕉は伊賀の故里に帰っていたが、京へ上る途中、ここで二十年ぶりに旧友と出会った。故人というのは服部土芳のことである。彼は所用で播磨におもむいていたが、伊賀へ帰国した時、芭蕉はすでに立った後で、急ぎ後を追い、水口の宿で追いついた。友だちといっても、彼は芭蕉よりずっと年下で、師匠と思って尊敬していたであろう。心をわけ合った二人の間に、ぱっと開いた花が目に見えるようだ。その時、土芳は、同じ句をもって返したと聞くが、何もいえなかった、気持ちがよくわかる。十七字の中に、これほど多くの感情を盛りこんだ句を私は知らないが、旅の途上でなかったら、ここまで切迫したものにならなかったかも知れない。それが近江でよまれたことも、偶然ではなかったような気がする(近江山河抄、本書より … 本書は文庫本にて購入しましたが、巻末に単行本掲載の写真は割愛した。とありました、ご注意のほど)。

 

 

 

 

 余談ですが、ずいぶんと前に録ったビデオに再会して、しばし、こころは虚ろ、うつろでありました。そのあげく心奪われて夢か現か幻か・・・それにしても、芭蕉にはいつもこおうして言葉を失ってしまいます。それがしのような素人のこころうちまで震撼とさせられる。対象との接しかた?捉えかたと言ったら、それまでなんですがとにかくこのかたは視覚的に感覚的に?実に自由なこころで素直なまなざしと言ったらいいんでしょうか?… この段階で何を言いたいのか言ってるのか正に支離滅裂な自分を感じます … 失礼しました … ちょっと雲隠れさせてもらいます!

 

 

しぐれる今宵もこの桜と一緒ですかね ?!  

きのう、やっとのこと?福岡も梅雨入りしたとか … 。

 

 

 

きょうの久保田万太郎さま … ピタリ過ぎて言葉がでません!

 

 古稀

すべては去りぬとしぐるゝ芝生みて眠る

 

 

 

 

 

  

 

ホシガラス 全長: 34.5cm 英名: Spotted Nutcracker

標高1500m〜2500mほどの高い山に生息するカラス科の鳥で、亜高山帯針葉樹林でよく観察されます。チョコレート色の地に星を散らしたように見える白い斑点が特徴です。「ガー、ガー」と鳴き、ハイマツの実や昆虫などを食べ、山小屋のゴミ捨て場を漁ることもあります。写真は山地の水場に水を飲みに来たところです(撮影者: 石田光史 撮影地: 山梨県南郁留郡 日本野鳥の会卓上カレンダーより) 

 

 

壁のカレンダーには、半夏生  小暑  七夕  アブラゼミ初鳴(福岡)  海の日  アブラゼミ初鳴(大阪)  浦小クラス会  土用 アブラゼミ初鳴(仙台)  大暑  アブラゼミ初鳴(横浜)  アブラゼミ初鳴(函館)などの文字が記されています。

 

 

 

 【今月の有元利夫】

 

 

 

 

 

 オラトリオ 37.9 × 45.5cm 1977年

 2019年1月1日発行 新潮社 有元利夫カレンダー2019 より

 

 

 

p.s.,

i 白洲正子について、今回いろいろと参考にした番組はほんと永久保存版と感じます。白洲正子の話はもちろんのこと、風景が映像がまたいいですね! こちらもふっと訪ねてみたくなったりして … ちょっと困ってしまいました。それにしても、最近、このての紀行文的な?じっくりと静かに語って、しっかり見せる番組?を眼にしなくなって久しいと感じるのはそれがしだけか? 誠に寂しい限りです。みなさんはいかがでありましょうか?… しかし、きょうびのTVがやたらと騒々しいこと!、のべつ幕なしにやかましいのでほんとTV点けてないです。

 

 

ii 先日、長野は善光寺の近くで田原総一朗の講演会があり、コオロギさんと参加してきました。しかし、それがし善光寺は初めてでしたが、お寺さんといい街の佇まいといい、ほんとよかったです。歩道が広くてゆっくりと歩くには持って来いでした。

コオロギさん、ありがとうございました!

 

 

 

こちらは仁王門です … 奥に見えるのが500円、じゃなかった三門です!

 

 

 

 

 

 

たくさんの草鞋と仁王さま …

 

 

 

 

 

 

こちらは三門です …

 

 

 

 

 

 

こちらの三門ですが、ここ上がるだけで500円也!思わず笑ってしまいました。

 当然!ケチって上がりませんでした!

 

 

 

 

 

 

 

こちらが善光寺本堂です … 大きくて立派な造りに感激です。

 

 

 

 

 

 

あまりの可愛さに思わず撮っていた! … 連れて帰ろうかと・・・笑

 

 

 

 

 

 

 

 

      

         2009年 夏  京都 三千院にて

 

 

(2019.2.13) 機能的な書斎が世界の中心 高樹のぶ子…仕事の現場(毎日新聞)

  • 2019.06.05 Wednesday
  • 15:07

 

こんにちは

 

 突然ですが、今年はまさに雨の降らないなかでの梅雨入り宣言となりそうです? そして、こちらは普段あまりのぞくことが難しいとされる小説家の仕事の現場ですが、ご存じ、高樹のぶ子さんの書斎であります。ここで執筆する姿はオーケストラの指揮者を思わせると記事にありますが…ちょっとご紹介しましょう。

 

… なにやらパソコンの上には「餅焼き網?」がありますが・・・ なんで ?!

 

 

 

福岡市中央区の自宅で 2019年〈平成31年〉2月3日(日)付 毎日新聞

 

 

 

 

 

 

 斜めの図面台、本を積んだ資料台、パソコンを置いた机───。その三角形の中央で、台に留めたメモに目を走らせ、本をめくり、キーボードをたたく。「使い勝手がいいようにどんどん変えていった」という機能的な書斎で執筆する姿は、オーケストラの指揮者を思わせる。

 

 福岡市を拠点とした作家活動は40年余り。恋愛小説、伝記、古典に材を採った奇想譚など自らのイメージを更新する意欲作を次々に世に問う。「東京に移ろうと思われたことはないですか?」と聞くと、「書く場所が世界の中心。ローカルという意識は全くありません」。

 

 最新作「ほとほと 歳時記ものがたり」(毎日新聞出版)は短編24編を収録。初めての生理に不安がつのる少女への月からの便り(「月の舟」)。高齢の婦人の日常と第二次大戦インパールの戦場が交錯(「虫時雨」)。現代の小学生がタイムスリップして原爆と遭遇(「出目金」)。登場人物も設定も時代も全く異なる。季語がタイトルという点だけが共通している。

 

 創作の推進力となったのは季語だ。厚い歳時記をめくり、大半の季語が生活の中から消えているのにぼうぜんとしながら、「日本的なものがぎゅっと凝縮された、日本的なものを煮詰めた言葉の豊穣」に夢中になった。「季語をゆるゆるとほどいていく。思いのままに物語として解放するという楽しみがありました」と振り返る。

 

 表題作「ほとほと」は、編みがさの男と正直者の女との、いにしえの恋愛物語。歳時記の「ほとほと」には、「戸を打つ音」という意味がある。「すごくやさしい響き。どこかなつかしい。自分の中に反応するものがある」と熱が入り、男女の情愛や労働の喜びなど生活の諸相が響き合う珠玉作が生れた。

 

 昨秋、「歳時記 夢幻舞台」を東京でスタートさせた。「ほとほと」収録作を元NHKアナウンサーの青木裕子さんが朗読する。バイオリンやピアノなどの演奏家も参加。年2回公演を5年間続ける。文化庁の協力も得て、申し込みのあった中学校への出前公演も開催している。「耳で読む小説の面白さを伝えていきたいと」と言う。

 

 1月から日経新聞夕刊に「小説伊勢物語 業平」を連載。「ほとほと」で得た「いにしえの声が私を伝わって出てくる」と言う感覚を深めようと格闘中だ。

 

文・米本浩二 写真・上入来尚

 

たかぎ・のぶこ 1946年山口県防府市生れ。「光抱く友よ」(芥川賞)など著書多数。日本芸術院会員。文化功労者。

 

 

 

以上、こんなぐあいですがなんか『季語をゆるゆるとほどいていく。思いのままに物語として開放するという楽しみがありました』というなかなか高樹さんらしくていいですね!うんちくのある語りにほんと参りました、降参です。「編みがさの男と正直者の女との、いにしえの恋愛物語」読んでみたくなりました。

 

p.s.,

i コオロギさん、いつもありがとうございます。

 

ii   2019Jun5 21:19 加筆(.jpg を追記)しました。

 

ではでは。

 

きょうも最後までお付合いくださいまして、ありがとうございました。

梅雨どきの健康管理、どうかご自愛のほど。

 

 

 

2019.6.1 吹く風が心地いいですが直に梅雨入りですかね?〜 きょうから水無月です

  • 2019.06.01 Saturday
  • 06:33

 

こんにちは

 

 夕方のTVは鹿児島が梅雨入りしたとかしないとか?関東は来週末のころか?そして7月の後半には梅雨明けとなる?らしいです・・・ 今年の梅雨は平年並みのようですがこと天候に関しては平年並み!なんて聞くと安堵!どこかしら安心感みたいなものを感じます。今年も早いですね、もう折り返しです?きょうから水無月ですがいかがお過ごしですか?

 

お元気ですか?

 

そろそろお墓参りですかね ? !

最近は訳あってちょっと辛いですね、このお参りが … shin ちゃんのことをどう伝えたらいいものか?瞬間、考え込んでしまいます … それがしも焼きがまわってきたということでしょうか? 

 

 

 

きょうの万太郎さま、

 

夏に入る星よりそひてうるみけり

 

いかがでありましょうか? 遠い日の懐かしい夏の日の夕暮れどきがゆっくりと蘇ってきます。ブラームスのピアノ協奏曲 第三楽章 冒頭(チェロ)がピタリです!

 

 

 

 

 

 

セイタカシギ 全長: 37cm 英名: Black-winged Stilt

非常に細長いピンク色の足が目立つシギ類で、嘴がとても細長い点も特徴です。 多くは千潟や河口などに渡来する旅鳥ですが、東京湾周辺などでは留鳥で、愛知県や三重県などでも繁殖例があります。色彩には個体差があり、頭部が白い個体もいます が、写真のように頭部から後顎にかけて黒いものもいます(撮影者: 福与義憲   撮影地: 静岡県焼津市 日本野鳥の会卓上カレンダーより)。 

 

 

 

壁のカレンダーには、環境の日(世界環境デー) 芒種 入梅 父の日 夏至 春樹LIVE などの文字が記されています。

 

 

 

 

【今月の有元利夫】

 

 

 

 

水浴 45.5 × 37.9cm 1980年

2019年1月1日発行 新潮社 有元利夫カレンダー2019 より

 

 

 

p.s.,

こちらは『絶望名人カフカの人生論』カフカ 頭木弘樹 編訳、新潮文庫、ただ今、書き起こし中ですが「カフカ」初めて読んだのは中学生のとき。あまりに昔過ぎて忘れていました・・・ そしてこちらの編訳者の頭木弘樹さんは NHKラジオ深夜便で知りました。今年の二月ころ?深夜過ぎでしたもう眠いのになんか知らんけど、このひといいこと言ってるねぇ〜!なんて思いながら30分くらい録音しておいて、翌日、聴き直したらすごい苦労人でとんでもなく感心させられてまいりました。そのときにいざ!久しぶりにカフカに会いたくなっていつもの書店へ向いました。

 

 編訳者の頭木さんは二十歳のときに突然、難病にかかって医師から一生治らない!働くのも一生無理!と言われたそうですが … こちらの本は半分、カフカで、残りの半分は頭木さんであります。つまり本をひらくと右手にカフカ、左手が頭木さんというぐあいで同時進行です。だいたいが1ページ1話?限りですから頭木さんのガイド振り?はつかず離れずでちょうどいい、あっさりとしていて心地いいです。それにしてもおもしろい編纂をされた変り者?ですが、おすすめです!

 

 しかし、久しぶりにカフカに会って、こちらを読み終わったら、みごとなまでに春樹が木っ端微塵に吹っ飛んでしまいました!ハッキリ言ってまだまだ春樹は未完成で軽すぎる!これが実感でした。それほどまでにカフカは深くて重い。人生におけるマイルストーンみたいですが、この重さはなんなんだ!と考えさせられました。そしてなんといっても優しい!誰よりも優しさにあふれてるいいひとです!最終章にあるカフカの本質とも思える、カフカの優しさにあふれた言葉を聴いてください! … ところでカフカと志賀直哉って、ふたりとも 1883 年生れなんですね、つまり生れた年が同じなんですが、なんか不思議な感覚に陥るのはそれがしだけか?あっ、まだありました、これは意外でちょっとびっくりするかと?松本清張と太宰治、ともに 1909年で同じです(先日の講演会で阿刀田高が言っていました)どうだ、まいったか!(笑)

 

・・・・・・最後に

 

ぼくの本が

あなたの親愛なる手にあることは、

ぼくにとって、とても幸福なことです。

                カフカ

 

 

   ​

   単焦点でタイトルだけピンしたくて …  結果、思っていた以上に周囲がやたらとボケちゃった!なので失敗!

 

フランツ・カフカ

Franz Kafka 1883年7月3日、当時オーストリア・ハンガリー帝国の領土だったボヘミアの首都プラハ(現在のチェコの首都)のユダヤ人地区で、豊かなユダヤ人の商人の息子として生まれる(同じ年、日本では志賀直哉が生まれている)。

 大学で法律を学び、労働者障害保険協会に勤めながら、ドイツ語で小説を書いた。親友マックス・ブロートの助力で、いくつかの作品を新聞や雑誌に発表し、『変身』などの単行本を数冊出す。しかし、生前はリルケなどごく一部の作家にしか評価されず、ほとんど無名だった。1917年、34歳のとき喀血し、22年、労働者障害保険協会を退職する。24年6月3日、41歳の誕生日の一カ月前、結核で死亡(同じ年〈1924〉、日本では安倍公房が生れている)。

 

 生涯独身で、子供もなかった。遺稿として、三つの長編『失踪者(アメリカ)』、『訴訟(審判)』(夏目漱石の「こころ」と同じ年に書かれた)、『城』のほか、たくさんの短編や断片、日記や手紙などが残された。それらをブロ―トが苦労して次々と出版していった。当時はなかなか引き受ける出版社がなかったという。最初の日本語訳が出版されたのは昭和15年(1940年)。白水社刊、本野亨一訳『審判』。6、7冊しか売れなかった(そのうちの一冊を安倍公房が手に入れていた)。しかし、カフカが本当に読まれるのは、むしろこれからだ。カフカが死んで90年以上経つが、彼の言葉はいまだに新しい(本書より)。

 

 

 

文庫版編訳者あとがき

 中学生の夏休み、読書感想文を書くための本を探しに、街の書店へ。

 文庫のコーナーをながめていると、びっくりするほど薄い本が。

 思わず手にとって、これこそ夏休みの救いの神と喜んで、そのままレジに。

 それがカフカとの初めての出会いでした。

 

… このあとは後日に・・・

 

 

フランツ・カフカ Franz Kafka 1883 - 1924

オーストリア=ハンガリー帝国領当時のプラハで、ユダヤ人の商家に生れる。プラハ大学で法学を修めた後、肺結核に れるまで実直に務めた労働者障害保険協会での日々は、官僚機構の冷酷奇怪な幻像を生む土壌となる。生前発表された「変身」、死後注目を集めることになる「審判」「城」等、人間存在の不条理を主題とするシュルレアリスム風の作品群を残している。現代実在主義文学の先駆者。

 

そして、編訳者 頭木弘樹 Kashiragi Hiroki

筑波大学卒業。カフカの翻訳と評論などを行っている。編訳書に、『「逮捕+終り」−『訴訟』より』(カフカ)、『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』(ゲーテ、カフカ)がある。

ブログ http://ameblo.jp/kafka-kashiragi

ツイッター https://twitter.com/kafka_kashiragi

メールアドレス kashiragi@mist.dti.ne.jp

 

 

ではでは。

 

今日も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

どうか、車の運転は安全第一でお願いします。

 

 

 

 

      

         2009年 夏  京都 三千院にて

 

 

 

(2019May10?)村上春樹さん 不仲の父の生涯たどる 〜 毎日新聞

  • 2019.05.29 Wednesday
  • 04:27

 

こんにちは

 

さっそくですが、こちらは今月(5月)の10日付? 毎日新聞のスクラップです。既にみなさんはご存知とは思いますが、村上春樹が父の生涯をたどる手記を文藝春秋に寄せたという小さな記事をご紹介しましょう。

 

     

 

 

『不仲の父の生涯たどる』

 

 世界的人気作家の村上春樹さん(70)が10日発売の月刊誌「文芸春秋」に、長年不仲だった父の生涯をたどる手記を寄せた。戦時中、出征先の中国で捕虜殺害に関わった可能性に言及し、自身のルーツに絡む負の歴史を直視、継承する覚悟をにじませた。村上さんが家族について詳述する文章を公表するの初めて。

 

 不仲の父の生涯たどる 村上春樹さん 

 

 文藝春秋に手記

 

「猫を棄(す)てる ─ 父親について語るときに僕の語ること」と題し、上下2段組みで計28ページ。父と野球をする幼少期の村上さんの写真も掲載した。   

 

 

             

               村上春樹 

 

 手記によると、村上さんの父は2008年に90歳で死去。京都の古刹(こさつ)の住職の次男で、1938年以降に3度応召し、軍馬を世話する「輜重兵」(しちょう)などとして日中戦争の激戦地を転戦した。

 生前はほとんど戦争を語らなかったが、村上さんが小学生の頃、所属部隊で捕虜の中国兵を斬首した際の様子を不意に告白した。父自身が関与していたとしても不思議ではないとした上で村上さんは、「このことだけは、たとえ双方の心に傷となって残ったとしても(中略)言い残し、伝えておかなくてはならないと感じていたのでは」と推察。父の「トラウマ」を「息子である僕が部分的に継承した」とした。

 

以上

 

 

 

p.s.,

i  コオロギさん、いつもありがとうございます、また、村上JAM、楽しみであります。

 

ii それがし、当の文芸春秋は皇室の記事がやたらと眼についたのでパスしました! なのでほんとうのところ読んでいません!しかし、ふと思ったのですがこの手記の目的とか口外することの意味がよく理解できないんですが・・・どうでもいいけど、それがしだけか ?! こんなこと言って失礼とは思いますが、ある日突然に13億8千600万人のうちのひとりからチクられたら面倒だし、ここは用心に勝るものなし!ということか ?!  … 「父のトラウマを息子である僕が部分的に継承した」なんだか文科省の役人みたいだ!

正直、ちょっとがっかりしました!… 文科省で生真面目にがんばってるかたにはごめんなさい。

 

iii   村上春樹が作家デビュー40周年を記念したライブですが、村 上 J A M & 応募フォーム  はこちらをどうぞ!

   スペシャルLIVEは、6 月 26 日(水)18:30 (会場は都内某所とのこと) 

   応募の締め切りは、 6 月 12 日(水)23:59 まで!(当選発表:6月13日(木)以降に当選葉書きを郵送する)

 

いったいどんなLIVEなのか? 興味はつきません!

 

ではでは。

 

 

 

(2019Feb7) 下巻32(最終章)『世界の構造変化と日本の進路』寺島実郎氏の講演会がありました

  • 2019.05.27 Monday
  • 19:59

 

こんにちは

 

お元気ですか?

 

今回の「静岡」はバタバタしてたいへんでした、幾度か徹夜したりして … でもその分ズシリと大きな喜びが「書き起こしがい?」をしっかりと感じてよかったです。これほどまでに大きな喜びを感じたのは弊blg. 開設以来初めてのことでありました。

拝啓 寺島実郎様 ありがとうございました。

 

 今回、それがしにとっては正しくベストな講演会でした。氏の言葉をお借りするとファクトな話がてんこ盛りで、心底、みんなに聞いて欲しい─と強く思いました! 寺島実郎氏についていろいろとご意見もありましょう!しかし、いつも言わせてもらっていて…繰り返しますが、お祭り状態の釣り糸を根気よくほぐしていく気力も元気もこの歳になると消え失せています。誠に身勝手なこととは思いますが正直言って「めんどくさい」と感じてしまいます! そんなわけで異論も反論も在るかと思いますが、それがし不毛の議論につき合うつもりはありませんので、ここはどうかご容赦のほど。

こころより。


失礼しました、そろそろ本題にいがねーが ? !

 

 

ここから最終章、  '19Feb7 下巻32(最終章)のスタートです。

きょうも最後までお付き合いのほどよろしくお願いします。

 

 

 

⇩ 参考までに再提示です

 

 

 これはですね、なぜここまで時価総額が膨らんだのかですね、西のシリコンバレーに対してウォールストリートの強かな人々がですねベンチャーキャピタル、ベンチャーファミリーも含めて金つぎ込んだからこれだけ、要するに時価総額が肥大化したとも言えるんです。ところが今度はアマゾンが逆流してきて金融っていう分野に参入して來るんじゃねぇかというところに怯えてるんだという理論を感じて苦笑いしたという文脈なんですけど。➩

 

 

 '19Feb7 『上巻34』はこちらです

 

 '19Feb7 『中巻25』はこちらです

 

 

 

(ここから  '19Feb7『下巻32』(最終章)です)

 

 ➩ 話をきちんと締めくくるならば、この話『データリズム」って言葉が一番怖いです。つまりデータを支配するものは全てを支配するっていう時代がくる ?!   つまり、これが企業の大中小関係なくですね、業態関係なしにデータリズムの時代に柔らかいアタマで立ち向かということをしないとですね、産業の浮上ということはあり得ない … … 言えると思います。事実、日本の企業の中にその辺りを吸収して成功し始めている中小企業だとか中堅企業とかが間違いなく出てきています。

 

 そういう意味合いにおいてですね、こう考えていただいたら分かりやすいですね、例えば、ぼくは学生なんかにはそう言いますけど、ビッグカメラ、家電量販店に行ってごらんとカメラというからむかしカメラ屋だったんですよね、だけどコニカミノルタがですねデジタルカメラから撤退したように、要するにいまもう携帯のカメラで充分という時代になっちゃってですね、むかし日本人っていったら必ず首からカメラぶら下げてたというのが定番だったんですよね。カメラなんかよほどの好きなひとでなきゃ買わないみたいな世界になっちゃったですよね。

 

 さらにTVの売り場に行ってよく考えてみろってアタマ柔らかくして、世代によりますけども自分の家に最初にTVが来たときっていうとですね、高齢の方は思い出すんですよ、白黒TVの14インチってやつが我が家に最初にきたとき一年分一年半分の年収、はたいてTV買うかどうかって話で … まぁ、要するに家族会議ですよ!ところがいまビッグカメラでTVっていくらで売っていると思いますか?22 インチのカラーTVで4Kだ8Kだなんて出てきている時代に 9,800 円で一番安いやつは売ってるんです。9,800円で売り出したら途端にとなりにサムソンが 9,700 円で出してくるかも知れない時代にですね、分かりやすく言うとシャープがなぜあぁいうかたちでですね、台湾企業の傘下に入ってしまった、なってしまったのか?つまりTVなんかつくっても儲からないんですよね!って時代になってるからですね、物づくり国家ニッポンなんていう話だけではですね治まらないんで、物つくりに対する生真面目さが日本の宝だから大事ですなんて、そこから一歩踏み出さないとですね、たぶん先ほどの表のなかでなんで日本産業は、つまり工業生産力モデルの優等生だったが故にですね、工業生産力モデルから抜け出せないというところにですね、日本の哀しみがあるんだっていうことをですね、この段階で確認しておきたいと思います。

 

 そこでですよ、残された時間の中で重要だと思うことをですね、お話ししていきたいと思います。これからの日本にとってですね、これに正面から立ち向かっていく必要があるから、触れておきたいと 31 ページ 32 ページですね、何なんだっていうとですね、まぁ、異次元の高齢化社会の到来!なんていうと、みなさん … … どこかで聞いた話だと … … 裏表紙を見ていただいてですね、この裏表紙にぼくの最近の本が紹介されていると思うんですが、一番上にですねこれ新調本ですのでたいへんに読みやすいという文脈で「ジェロントロジー宣言」として昨年の秋口にNHK出版の新書として出ていて、ジェロントロジー入門ではなくて宣言となっているところにぼくのある種の思いを感じて頂きますけど。

 

 

                                                          page: 31(1/3)

 

  そこで 31 ページなんですね、『ジェロントロジー gerontology』 なんて話は聞いたこともねぇな!ってひと多いんだと思います。久しぶりにですよ英和辞典でも取り出して「ジェロントロジー」引かれたらですね、老年学と訳されてます日本の英和辞典なんかで老年学、なんか爺さん婆さんの学問みたいな意味でですね、しけた学問だなみたいなイメージになりがちですけど、いま南カリフォルニア大学それから初めとしてアメリカではですね、ジェロントロジーという講座のない大学がないくらいにいま重要な社会科学の学問分野になりはじめてるんです。

 

 何だというとですね、ぼくは高齢化社会工学と訳すべきだと、そこに書いてあるんです。感じとっていただきたいんですけども。今まで日本で議論されてきた高齢化はですね分かりやすく言うと、高齢者の、日本の高齢化は社会的なコスト負担の増大だといまの式ですね。例えば年金でも保険でも介護、医療でもですね、高齢化社会が来ているからこれから息苦しい時代になるっていうイメージですよ!コスト負担増大だと。それから第二の人生、もしくはですね 60 歳以降で定年退職を迎えたですね、第二の人生もしくは余生みたいな感じでですね高齢者を二分してきたと言っていいと思います。ところがいま、80 歳の7割が健常者です、でこれらの人達がですね社会的にのしかかってくる存在としてじゃなくてですね、支える側の存在として参画のプラットホームを作っていくいわゆるエンジニアリングですね。社会工学と言っていいんですけども、このジェロントロジーという意味がだんだん少しずつお分かりいただいて … 。

 

 

 

2018年11月1日 遂に 80 歳以上人口が 1,100 万人を越した』

 

 

 

 

                    page: 31(2/3)

⇧ 出展:2015 年までは総務省「国勢調査」

              2020 年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計)」の出生中位・死亡

              中位仮定による推計

  

 

 そこでですね、感じ取ってもらいたいからなんですけど、31 ページの表を見てもらいたい、2018 年 11 月 1 日現在の日本の人口推計です。ぼくはいま日本が発表しているあらゆる統計のなかでですね、びっくりするような数字だと思わなきゃいけないのは、遂に 80 歳以上人口が 1,100 万を越したんですね、日本において。100 歳人口が 7 万を越した。で〜 65 歳人口に至っては 3,500 万を越したという、その 2018 年 11 月 1 日現在の日本の推計値だという数字をみていると … この間から行政の首長みたいなひとと向き合ってるとですね、オッと思うんですけども 100 歳になると前はですね市長とか町長というひとがお祝い金とか言って 100 万円かなんか届けに行ってたんですね 100 歳のひとに、ところがいま 100 万円なんか届けっちゃったらですね、財政がもたないって今年 2 万円になりましたと(会場から笑い声が起きる、それがしも笑った!)、そういう時代になっちゃったんですね。

 

 

 

                      page: 31(2'/3)

 

 2050 年状況を見ていただきますと、それがですね、80 歳以上人口 1,600 万人 100 歳以上人口 53 万人 65 歳以上人口 3,800 万人という時代に向けて日本はいま変わって行くんですね。それがですね異次元の高齢化社会というベースの数字なんですけれども、そこで左側のグラフ見てもらいたいんですね、 

 

 

                                                         page: 31(2/3)

 

  日本の人口が1億人というのを超したのは 1966 年になっています。前の東京オリンピックの 2 年後に日本の人口が1億を越したんです。それで 2008 年にピークアウトしたんですね、我々はこの国の人口の山頂を目撃した世代になっちゃったんですね。我々はですね、3000 万人人口が増えるというサイクルと併走したんですね、それがもう既にピークから 200 万人減っています。2050 年状況、早ければ 2048 年遅くとも 2053 年にはですね、日本の人口は再び1億を割るってんですね。人口予測ってのは当たっちゃうから怖い!エコノミストの経済予測なんてのは話、はなし半分に聞いていればいいんです(会場から笑い声が起きる)だけど人口予測は余程の変更要素を働かせない限りこの数字きますよ!というふうに腹に括ってなきゃいけないんで、だからたいへんなんでね。余程の変更要素って何なんですか?って言ったら、例えばこの極端な移民政策の転換とかですね、そんなことでもやらない限りこの数字は来る!ってことを想定して要するに向き合わなきゃいけないんです!

 

 そこでちょっと間違っても考えちゃぁいけないのは元の木阿弥、さっきもいいましたけど、『あぁ、また1億人に戻るんだっていうふうに考えがちなんですけど』『ぜんぜん中身が違います!』ということによく眼をやられて、これ 6.6 %と書いてある 1966 年なんですね、だから1億人を超した瞬間1億人に占める 65 歳以上のひとってのは僅か 660 万人しかいなかったんですね、ところが1億人を割る瞬間ですね、1億人に占める 65 歳人口 38.0 %ってのは 3800 万、つまり 4000 万人に迫る 65 歳人口 を抱えた1億人になるっていうことなんですね!

 

 一昨年出した本にシルバー・デモクラシーという岩波の新書があるんですけど、あれがそもそものきっかけだったなんて思いますけど人口の4割を 65 歳以上のひとが占めるというのはですね、有権者人口の5割っていうことなんです。まぁ有権者人口の5割じゃ済まないんですね要するに若いひとの倍、投票率が高いってことをですね続いたならば有効投票の6割はですね 65 歳以上のひとの手によって決まるということになる!これシルバー・デモクラシーのパラドックスって言うんです。というのは分かりやすく言うとですね、老人の老人による老人のための政治になるだろうっていう、そのトレンドのなかで見えてくる、率直な見通しなんですね。であるが故にですね、この高齢者のですよ … … きやがって、参画のプラット・ホームということをしっかり議論してですねいかないと日本の統計って 65 歳以上のひとが非生産労働人口だからという決めつけてですね、64 歳までが生産労働人口だという、生産ってなんだという話になっちゃうんですよ!

 

 

 

 

 そこでですよもう一点ですね、ぼくのジェロントロジー宣言をお読みなったらですね、この地域静岡という地域の恵まれている部分とか価値ですね、これが静岡の価値なんだというですね改めて気づかれると、どうしてっていうとですね、ぼくは都市郊外型の高齢化社会が問題なんだっていうところに本の焦点をあててですね、どういう意味っていうと、まず 32 ページの『国道16号線沿いの団地』… …

 

 

                      page: 32(3/3)

 

 必ずひとりやふたり皆さんの関係者が居られるだろうと思うんですけど、要はですね戦後の日本てこういう国つくっちゃったんですよねって話を … さっきの僕の話とですね、つまり株価時価総額なんていってたときの話はですね、実は底流では繋がってるんだということを賢いひとなら … … っていうのはですよ、戦後の日本ってですね分かりやすく言うと産業力で外貨を稼いで豊かな国にしようとしたんですね、この国は、間違っていたとは思いません!あの敗戦のなかからですね、復興成長とうプロセスに走るときに産業力で外貨を稼いで日本を豊かにすると 精工(?) エレクトロニクス、自動車なんていう産業部門を興してですね、それがさっきの株価時価総額の推理を思い出してもらいたいんですけど、日本の戦後を支えたんですね現実問題として、それであるが故にですね大都市圏に産業と人口を集積させたんです。

 

 その結果が何が起こるかというのが 32 ページのこの図を見ていただき地図を見ていただいたらピンとくると思います。つまりですね、東京をベルトのように取り巻いているのが国道 16 号線という道なんですね。国道 16 号線という沿いにですね、今で言うとUR、当時、公団住宅ってものすごい勢いでぶっ建てたんですね。ぼくより 10 年 15 年くらい先輩たちなら今でも記憶のなかに蘇りますけど、東京の大学出てですね、東京の企業に就職して…当時ですよ、新日鉄に就職が決まった日立、東芝に就職が決まったなんて言ったらですね、故郷のおっかさん泣いて喜んだみたいな時代があった、ついこの間まであったんですね。それらのひとたちがですね、好きな女性でもひとり見つけて結婚してですね、公団住宅に当たったなんていったらですね、プラチナチケットに当たったみたいな勢いで舞い上がってたもんです。でそれが国道 16 号線沿いにですね効率的に住む空間を造らなきゃいけなかったからですね、ものすごい勢いで団地造ったんですね。でちょっと豊かになってきたらマンション群、銀行でローン借りてマンション買ってですね、現役サラリーマン時代にローンを返し終えたらサラリーマンとしての成功モデルだ!なんて言われてたのがついこの間まで、でニュータウン。つまり工業生産力モデルってやつを必死で支えた戦闘員だったサラリーマンがですね、まさにいま国道 16 号線沿いに高齢者となってですね、戻り始めたんですね。ですから都市郊外型の高齢化という意味がよくお分かりになるかと。つまり工業生産力モデルの行きついたところはですね、都市郊外型の高齢化です。

 

 わたしいま多摩大学って学校で学長やって多摩ニュータウンのフィールドワークをですね、教職員、学生合わせてこうフィールドワークかけてやらせてるんだが、いったいどういう人生を送って来たひとたちが国道 16 号線沿いに住んでるのかということに対して、極めてこう印象深いデータが蓄積してる。それはいまぼくが話してる話なんですけど、正に故郷に両親をおいてですね、東京出てきて東京の学校出て東京の企業に就職してサラリーマンとして人生を送って来たひとが国道 16 号線沿いに集積してるんだと言っていいだろうと。

 

 それで田舎の高齢化と都会の高齢化は違うということにですね、ぼくの分析が向っているのをお読みになったら分かると思う。というのはですよ、長野、北陸の高齢化と比べて静岡は対象にしていないんですけど、田舎の高齢化は実は救いがあるんです。みなさん自身がですね気づいている方もいると思いますけど、至近距離に職(食)があるからなんですね。一次産業があるからなんです。でそれが水産業であれそれから農業であれですね、つまり一次産業が真剣にやれる高齢化社会っていうのは参画のプラットホームが描きやすいんですね。職との近接に於いてですね、参画、なにかのプラットホームが作りやすいんです。ところが分かりやすく言えば、国道 16 号線沿いってのは食糧自給率、0 (ゼロ)です!あなた年金もらってるんだからコンビニ行って弁当買って食ってりゃいいじゃねぇか!とですね訳にはいかないですね。人間というのはですね、食というものと或は脳とのですね、距離感によってこう安定感がまるで違うんですね。

 

 この間ですね、ぼくいろんなひとたちと…あの 3.11 で・・・この話みなさんどういう風に受け止められますか? 3.11 で被災した人たちと向き合ってですね、正面から向き合って蓄積したひとたちの話を聞いててハッと思ったことがあるんですけど、例えば被災して、まぁ、仮設住宅、あるいは逃げ込んだですね小学校の体育館だとか、そのようなとこでですね、身心、まぁ疲れ果ててですね自殺しっちゃったなんていう人もたくさん居るなんていう状況を、見つめていた人たちの報告にですね、人間が自殺するかしないかの瀬戸際に何があるかってですね、ぼくはこのとき … … となりましたけれども、生きものと向き合ってるひとは自殺しない!例えば小さな鉢植えの花でも懸命に育てている人はですね、自分が死んじゃったらこの花に誰が水をやるんだという思いになるんで踏みとどまるんだね。例えば猫だ、猫ちゃんだろうがワンちゃんだろうが飼ってですね、生きものなのに生きものと向き合ってる人はですね、もし自分が勝手に死んじゃったらこの子(仔)はどうなるんだろうという思いでですね、要するに持ち応えさせる訳なんですね。それで人間のですね生きる力というときに、生身の生きものと向き合うということはものすごく重要なことなんですね。だから食と脳との近接というのはですね、人間の生きる力にとってものすごく重要なんだというのと、この団地の人たちと向き合ってると余計感じる。

 

 例えば横浜の団地のひとたちがですね、ぼくの本のなかにその紹介があるんですけど、長野に行ってみんなで力を合わせてリンゴの大きなものをですね、あの要するに任されてリンゴづくりに勤しんでもう6年も7年もやってる連中をぼくが紹介したんですよ、最初ぼくのところに相談に来たときに浜っ子農園というプロジェクトなんですけれど、ぼくは家庭菜園に毛が生えたようなかたちだと思って、やらないよりやったほうがいいんじゃないですか!と言ってけし掛けてたんですね。真剣にがんばっちゃったんですね、その団地の人たちが力合わせて!30 人くらいが順次交代で長野に行って、技術指導受けて、極めて質の高いリンゴつくれるようになっちゃって去年、2000 箱の質の高いリンゴ作れるようになっちゃって。サラリーマン時代、経理やっていた人、会計を手伝って、商社マンだった人はマーケティング手伝って、みんなで力合わせてこのプロジェクトやりきれるだろうって、そうするとですね、少しは知恵のあるひとがいるからリンゴジュース作ろうとか、リンゴジャムも作ろうなんて事業になっちゃったんで、面白くなっちゃってその事業として生き生きとしてきたらですね、躍動感出てきてですねリンゴだけ作ってる場合じゃない!なんてことでどんどん発展してきてですね、大きく話も変ってきています。

 

 要するにですね、移動と交流のなかで国道 16 号線沿いの高齢者はですね、例えば食とか脳にどうやって接近させるのかっていう空間が重要ですね。例えば一昨年、多摩大学ではですね、一年掛けて多摩ニュータウンの人たちに呼びかけて 30 人くらいの生徒さんがですよ、山梨にですね田植えから刈り入れまでやってみませんかいうやつで仕掛けてみたんですね、その最後までやり遂げたひとたちに報告する会があってぼく向き合ってたらですね、サラリーマンとして自分は金を出して、食い物っていうのは買って食う係だと思っていたら実際に食ってものに向き合ってみたらですね、まるで考え方が変わってきたと言うんですね、そのつまりコメってものに対して。それ聞いててですね、ありゃ本当にそういうものなんだなぁということが改めてぼく自身この感じた部分があるんです。

 

 それからですねもう一点、これみなさんがどう受け止めるか?… そのジェロントロジーっていうのはものすごく深いんです。というのは国道 16 号線沿いに無いものっていうのはですね、ぼくは食と脳と宗教だと、宗教ジェロントロジーという章がぼくの本のなかにあるんです。どういうことかというとですね、これ 32 ページのまん中に世帯構造の変化という図が・・・ ➩

 

 

                      page: 32(2/3)

⇧(出所)総務省統計局「国勢調査」                    ⇧(出所)国連世界人口予測[2017年 改訂]

 

➩ 日本っていまものすごい勢いで世帯構造が単身化してるんです、独り暮らしですね。それで単身世帯、母子家庭、父子家庭、夫婦のみ世帯で、世帯の 64 %を占めるというグラフになっていますけどもね、都市郊外型ではもっと極端に増えます。今は夫婦ふたりで過ごしてるわけで、どちらかが亡くなられたら単身ですよ!という単身キャビネットという意味で考えられたら、間もなく単身化しますっていう世帯だと考えればですね、ことの次第がこう見えてくる。つまりいえば、東京の周辺でなにが起こってるかというとですね、こう説明したらみなさんもイメージっていうのを湧きやすいかと、もしですよ宇宙からの写真を首都圏を写したらですよ、効率的に住まわせなきゃいけないから、コンクリートのブロック空間造ったんですね。つまり東京を取り巻くベルトのように、だから万里の長城も真っ青になり東京を取り巻いてコンクリートブロックができて、そのブロックのなかに単身化し独居化した老人を閉じ込めてですね、高齢化社会につくろうとしてるなぁと考えればですね、日本はいま何が起こってるんだというシンボリックな話が眼に浮かぶだろうと思います。そこでですよ、国道 16 線沿いには宗教が無いってことをですね、ぼくが書いている理由はですね、そのひとたちの  ライフヒストリー  ⇦ G.,検索結果 もヒヤリング掛けてデータがどんどん蓄積して来てるというから・・・これものすごく悲しいですよ!

 

 つまりですね、80 過ぎた老人にあなたの人生とは、あなたとは何なんですか?という質問をさり気なく … … ぶつけたらですね、まず間違いなく出てくるのは 20 年前まで働いていた会社の話。会社人間なんですね、死ぬまで!それがいいとか悪いとかいってるんじゃない、事実なんです。そこでなんですね、国道 16 号線沿いに宗教は無い!田舎に両親もって東京に出てきてサラリーマンとして核家族みたいな形で住んでいたら…盆暮れに田舎に帰ってですね、先祖のお墓参りくらいに行っていた時代もある。田舎に残していた両親も亡くなってですね・・・いま、これ統計的に分析しててもですね、あっとなります。今、全国に 77,000 お寺というのがあるんです。そのうち 20,000 が坊さん屋?っていうんですね。どうしてというと檀家が居なくなっちゃって・・・。

 

 

  ⇧ 出所:国立社会保障・人口問題研究所『日本の地域別将来推計人口』(2018年推計)

 

 これ一番上の表、あとで頭の体操されたほうがいいです。これ 2045 年までに日本都道府県別の人口はどうなるんだという話です。秋田県て人口が 41 %減るんです30 年間で、今でさえ 100 万くらいしか居ないのに 60 万割るっていうんですね、ですから檀家なんかいなくなっちゃってですね寺なんて成り立たないからですね、寺じまい、墓じまいという言葉がですね、現実になっちゃってる。そこでですね、国道 16 号線沿いの例えば独居化し、単身化してきているイメージ、宗教性はあるんです。例えば娘が結婚するのにあたってカッコいいとキリスト教とかクリスチャンの真似まで、それで新年がやってきたら川崎大師だ明治神宮へお参りに行くくらいの宗教性はある。浅草観音様に行くのは魂(?) 、誰かが死んだらですね葬式仏教ってんでつまり葬式につきあって線香くらいは良心として、だけど魂の軸としてのですよ宗教は持たないという宗教性がないという…。

 

 そうしますとぼくのジェロントロジー研究会 … … 東大の … … そのなかにですね、有名な白血病の骨髄移植の浅野先生という先生がいるんですね …… 彼がですね、あなたのジェロントロジー宣言を読んだけど一番しびれたのは宗教ジェロントロジーのところだと言うんですね、お医者さんがですよ。それで彼は八王子、立川と病院の面倒みているんですね、今。それで病院の現場で都市郊外型の高齢化社会に何が起こっているか?あなたには分からないだろうけど、飛んでもないことになっているんだと彼はハッキリ言うんですね。どういうことって言ったらですね、あなたの言うように宗教性が希薄だというのは言い換えれば死生観がないということだというんですね。死生観がないというのは、どう死に物狂いで生きてどう死んでいいのか、考えたこともないまま爺さん婆さんになる。そういうひとが末期ガンになる。収容されている病院に、そうするとパニックになるって言うんですね、つまり死生観がないひとの話でいよいよ死が迫るなんていうときになったらですね、パニックになっちゃうっていうんです。看護師さんに暴力をふるってみたりですね、お医者んに絡んで人間は死んだらどうなるんだとクドクドとネチネチですね絡んで(会場から小さな笑い声が起こる)、お医者さんとしたら飛んでもねぇことになって来たぞと。そこで宗教診療師というですね、新しいジャンルのいわゆる資格というか専門家というのが登場してきて各病院が配置せざるを得なくなる。つまりこころのケアをやる。敢えていうならば死刑になる前のひとに印籠渡すような係りみたいな話、診療宗教師みたいなひとがですね病院に必要になってきた。そこからですね、笑い話に聴こえるかもしれませんけど。ある高僧に頼んで来てもらったんですね、寺の坊さんに診療宗教師として。そしたらね張り切って正装の袈裟着て現れたんですね。そしたらそれがパニックになってですね、何故ならこの病院はヤケに手回しがいいね!って(会場から大きな笑い声が … )、いつ死んでもいいようにですね。それがきっかけになってパニックになっちゃった。そこで次回からは必ず白衣を着ていくと、それですっかり納まったって(会場からは再び大きな笑い声が … )。この話、笑い話のように聞こえますけれども東京の都市郊外型の高齢者社会の断面としてですね、真実なんですね。

 

 まぁ、そういう訳なんです。時間も迫っているみたいですけども、ぼくはですね三層の知の再武装が必要になっている時代だと思います。というのは第1層はですね、18 歳人口を迎えるという大学、つまり高校生から青年期に入ったひとたちを教育するという意味での第1層!ここはお分かりになる?

 

 いま第2層ですね、40 歳代の要するに教育がものすごく重要になってきている。特に都市のほう、なぜなら右肩下がりになってからですねもう25 年以上経つんですね。分かりやすく言うとこの資料集 … … 1997 年という年が日本の可処分所得のピークだったんですね。もし、その可処分所得のピークのまま動いてたから、もう 50 歳に迫っていった状況でプラス1千万円くらい資産を形成して高齢化に入って行けただろうにですね。資産形成ができていないまま高齢化に入っていくとですね、今の高齢者よりも遥かに40 代の高齢化のほうが問題だと、そういう経済的な要素があります。で加えてですね日本の企業がですよ、さっきから名前を出しているような企業群が躍動して世界に飛躍していった時代を支えたサラリーマンと違うんですね、40 代ってのは。右肩下がりになってですねシュリンクしていった時代をささえた生真面目にですね…であるが故にですねひと言いってしまうと要するに飛躍するような成功体験をしないままにですね、40 代 50 代に差し掛かってきているわけですよ。ですから成功体験をしたことのないジェネレーションて言っていいだろうと思う。そういうひと達がですね、結局、21 世紀に入っていまものすごい勢いでさっきお話したようにデジタルエコノミーの時代に入り、生命科学が進化してAIだ!なんて時代になってですね、大学なんかで勉強したものなんかが通用するような時代じゃないんですいま。だからですね、どっかで 40 歳くらいのときに本気でですね立て直さないと、知の再武装っていうですねやらないと本気にこれから高齢化へ入ってきたときに 40 代が危ないよね!というのが実は第2層ってやつなんですよ。

 

 第3層が 60 歳を超えてですね、まぁ、要するにリタイアしたあとなんですけど、ここにもまた新たなですね知の再武装、つまりこれはさっきお話したような宗教だの哲学だの思想だのってですね、新たなですね知の再武装が必要なステージに入っていくシュミレーションがないと3層の知の再武装ってのをやらないと日本の高等教育なんていう世界はですね、そういった発想で立て直さないとですね、相当まずいことなってきてますよ!とですね、そのネガティブな話じゃないですよ!真剣にこれに立ち向かわないと日本という国のですね、ある意味での創成というか再生ってのは無いんじゃないかなぁと思うほど、わたしのなかにそういう問題意識がこう湧きあがってきているという話をしてですね、いまジェロントロジー推進協議会に多くの専門家が参画して動かしてもらってるんで、また機会があればですね、静岡でその話がどこまでいま進んでるのかなんて話を機会があれば・・・。まぁ、いずれにしても時間が来てしまいましたので話を終わりたいと思います。(講師、寺島実郎)

 

 

 

以上です。

 

きょうも最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

どうか、車の運転は安全第一でお願いします。

頓首

                      

p.s.,

i きょうは最終章でもあり、改めて今回の講演について自分なりの感想を言わせていただきます。

今回はリニア()の話を除いて、何ひとつ首を傾げたくなるような話はされていないと感じました。寺島氏は、終始、眼の前の事実をひとつひとつ丁寧に解きほぐしながら、ありのままを語っていました。その話は実に的を射ていると感じました。ここで氏の言葉を?お借りして、グダグダ話すのはNGですね!この日の講演は正しくファクト、FACTな話にあふれていました!

がんばれ、寺島実郎!

 

そのむかし日本のリニア新幹線についてドイツのメディア(40代?男性記者)曰く、

  素晴らしい技術だと確かに思うけどたかが1時間の時間短縮のために、こんなに 

  お金を使うことが理解できない、信じられないと話していました。ほんとに呆れて

  いるようでしたが、それがしもまったく同感です。 

 

  … 因みにこんなにお金を使って?

  おいくらでしょうか、いっ説に5 兆円とも 10 兆円とも   日経電子版  言われています 。

  まったく呆れてものが言えまへんがな !!!

 

 

 

ii きょうは冒頭にていろいろと言い訳をさせてもらいましたこと、ありがとうございました。

また、寺島氏、ご本人に対してそれがし個人的には以下のようなイメージをもっています。

ここでちょっと補足?させてください。

 

確か寺島実郎氏、ご本人は原発推進派のおひとりでは?

失礼ながら、その詳細についてそれがしはきちんと把握していませんが、いつぞやのTV TBS 6Ch. でのこと。脱原発は原発建設とかの国際的なノウハウを失うのは国として大きな損失だ!… 確か、このような発言をされていたと記憶しています。それがし、ここは賛同できません。この国にそのような能力は有していないと考えています。今回の人口予測の話にも照らしながらこの国の将来を考えると、とてもそのような知力も元気さも不十分でお粗末なものと思われます。このまま突っ走ると国際的に無責任極まりない国、つまり世界から信頼されない国家!に成り下がってしまうのではと危惧します! 

 

ところで  福島第一の汚染水  朝日新聞デジタル  この2月に100万トンを超えました!

いったいいつまで放っておくのでしょうか ? ! 

 

(了)

 

 

 

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